誰かのつぶやきを共有・転送する「リツイート」
他の人のつぶやきを見て、自分をフォローしてくれている人たちにも知らせたいときは、「リツイート」機能を利用する。リツイートには2種類あり、Twitterの機能として提供されている「公式リツイート」は、つぶやきの右下から「リツイート」をクリックするだけと、手軽だ。これは、メールで言えば転送機能のようなもので、自分が面白いと思ったつぶやきを共有できるものだ。ただし、リツイート元の発言をそのまま転送するものなので、自分の発言を付け加えることはできない。
もし発言者本人のつぶやきでないリツイートに興味がないなら、そのユーザーのページを開き、「フォロー中」の右横にあるアイコンをグレーアウトさせる。これでリツイートを表示しなくなる。
公式リツイートが登場する以前は、メッセージ欄に「RT ユーザー名 つぶやき」と入力する方法が一般的なリツイートだった(ここでは勝手リツイートとでも呼ぼう)。この場合、RTの前に自分のコメントも付け加えることもできる。ただし、この方法ではなりすましや内容の捏造が可能なことは覚えておこう。
- リツイートのポイント
- ・面白い発言をワンクリックでつぶやける
- ・公式リツイートは編集できない
- ・勝手リツイートは編集できるが、自分でメッセージ欄に入力する必要があり
ハッシュタグとリストでつぶやきを分類して表示
特定のテーマについてのつぶやきをまとめる「ハッシュタグ」機能も使いこなしたい。例えば、iPhoneの話題ならつぶやきの後に「 #iPhone」と入力すればいい(#の前は半角スペース)。すると、「#iPhone」との部分がリンクになる。ページを開くと、iPhoneに関するほかのユーザーのつぶやきが一覧できるのだ。画像やメールに「タグ」を付けるのと、似たようなものと考えていい。
ハッシュタグに使えるのは半角英数字で、基本的に自由に作成できる。ただし、すでに使われている可能性もある。その場合は混乱の元になる可能性もあるので、別のハッシュタグにしよう。ハッシュタグが使われているかどうかは、検索サイト「ハッシュタグクラウド」でチェックしてみよう。
多数のユーザーをフォローしていると、タイムラインが短時間で流れてしまい、読みきれなくなる。例えば、ニュースが見たいのに友達のつぶやきばかりだったり、その逆だったりすると意味がない。そこで活用したいのが「リスト」機能だ。これは音楽ソフトのプレイリストのように、テーマごとにユーザーを抽出する機能だ。例えば職場や友人、情報サイト、アルファブロガーといったリストを用意しておき、必要に応じて切り替えると効率的に情報を収集できる。
リストは「公開/非公開」を選べ、公開したリストはユーザーページなどから、誰でもアクセスできる。その際、リストに登録されているユーザーをまとめてフォローすることも可能だ。共通した興味のあるユーザーを見つければ、手軽に濃密なフォロー先をゲットできるというわけだ。
ただし、家族や友人などをまとめた、ごくプライベートなリストを公開する際は注意が必要だ。たとえ、自分のつぶやきやプロフィールに個人情報を載せていなくても、リストされているユーザーのつぶやきから突き止められる可能性がある。
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1回目ではTwitterの基本機能をざっとおさらいしてみた。Twitterには新機能も続々追加されているので、初心者だけでなくしばらく利用していないユーザーも一度チェックしておこう。次回は、Twitterを手軽に使い倒すためのツールと活用法を紹介する。
筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。現在使っているノートパソコンは、東芝のSS RXとMac。とはいえ、1年以上前の製品なので、買い換えを思案中。日経パソコンオンラインで「ビジネスパソコンテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。
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