とはいえ、親の世代の人たちは
固定電話を解約できないだろう
しかし、総額でケータイの方が安いと言っても、親が固定電話を解約するかというと正直非現実的だろう。何十年も使ってきた電話番号を簡単に捨てるわけにはいかないし、固定電話に通話する機会も若者よりは多いはずだ(固定電話→固定電話への通話料はケータイ→固定電話に比べると大幅に安い)。
結論その3
一定以上ケータイに電話するなら
固定電話の基本料金を無視してもケータイを持ちたい
というわけで、固定電話の料金を含めないことにしたのが下のグラフである。
たとえば月1回10分程度の会話しかしないとするならば、
固定電話→ドコモの場合:
= 294円
固定電話→au、ソフトバンクの場合:
= 378円
で済む。月々980円を支払ってまで、ケータイを持つ必要性は無いかもしれない。ただし1分あたりの通話代はケータイと同程度で、実は必ずしも「ケータイより固定電話の通話代が安いわけではない」とわかる。
月10分程度のドライな親子関係なら通話時間が短くても安く済むが、通話時間が長くなるとケータイのような無料通話分がないので割高になっていく。
具体的にはドコモに92分以上通話するなら固定電話よりau(プランMシンプルなど)のほうが得になる。単価が高いau/ソフトバンク宛で考えると、さらに少ない通話時間が分岐点となる。
もっともいずれのケースでも30分を超えたあたりから、ケータイと固定電話間の金額差はグッと狭まる。ケータイ宛にある程度以上の時間を通話するのであれば、固定電話のほかにケータイを所有し、そこからケータイに通話しても、あまり損をすることはない、もしくは逆にお得なのだ。
さて今回は固定電話からごく普通にケータイに電話するケースを考えたが、実は固定電話からケータイに電話する際、お手軽に通話料を安くする方法がある。次回は具体的な方法やどのくらい安くなるかについて見ていこう。
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