松下電器産業(株)は17日、ノートパソコン“Let'snote”シリーズ4製品の2007年春モデルを発表した(関連記事参照)。目玉はフルモデルチェンジされた、10.4インチ液晶ディスプレーのワンスピンドルノート『Let'snote R6』だ。記者発表会の会場取材を元にR6のフォトレポートと、新要素のQ&Aをお届けしよう。
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『Let'snote R6』 |
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本体左には、電源、ミニD-Sub15ピンのディスプレー、ミニポートリプリケーター、PCカードスロットといった端子を用意(写真左)。右側は2基のUSB 2.0、モデム、Ethernetとなっている(写真右) |
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本体前面には無線LANのオン/オフのスイッチ、マイク、ヘッドホン、SDメモリーカードの端子を用意 |
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頑丈さをアピールするため、やっぱり落下、水かけとイジメられる(!?)『Let'snote R6』。もちろんどちらの実験後も問題なく動作していた |
会場にて松下電器産業の説明員にLet'snote R6の新要素について質問する機会を得た。以下にまとめていこう。
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76cmの耐衝撃性を実現するために、R5から本体構造の何が変わった?
[説明員]
HDDを包む衝撃緩衝材の強化、液晶ディスプレーの抱え込み構造(下写真を参照)、基板を浮かせるフローティング構造、環状パイプ構造など。HDDの衝撃緩衝材は前モデルでも採用しており、30cmの落下試験をクリアーしていたが、より高いところから落とした場合の衝撃を吸収できるように強化した。
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R6の液晶ディスプレーは、左右上部の角に突起が設けられている(写真左)。一方、対応するキーボード側の角はへこんでおり(写真右)、液晶ディスプレーを閉じると“抱え込む”の状態となって落下時の対衝撃性が増すという |
[ASCII24]
Y5の全面防滴キーボードでは液体を底部へと導く“ウォータースルー構造”を採用していたが、R6にはなぜ備わっていない?
[説明員]
R6はDVDドライブがないため、Y5に比べてもともと水が入りにくい構造になっている。R6ではキーボードに水がかかると、キーボードの前方に流れ落ちる。
[ASCII24]
バッテリー駆動時間が短くなった理由は?
[説明員]
Core Duoの搭載、Windows Vistaの採用、バッテリー容量の上限が少なくなったという3点が大きな原因。
[ASCII24]
液晶ディスプレーのバックライトがLEDに変わったが、最大輝度はR5の蛍光管のものと同じ?
[説明員]
同じレベルを実現した。ちなみにLEDバックライトの採用は、省電力に貢献している。
[ASCII24]
メインメモリーのうち、ビデオメモリーの共用領域が128MBから64MBに減った理由は?
[説明員]
Windows Vistaを搭載したため。
[ASCII24]
標準構成の512MBメモリーでもWindows VistaのAeroは動作する?
[説明員]
標準ではオフとなっているが、設定をオンにすれば動作する。ただし、推奨環境はメモリー1GB以上。
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Let'snote春モデルにおける、軽量化/長時間駆動化のために採用した技術。軽量化のために、R6の液晶ディスプレーで採用するガラスが約0.1mm薄くなっている | | 春モデルのその他の特徴。HDDは全シリーズで、5400回転/分のものを搭載する。W5のOffice Personal付属モデルでは、PowerPointが新たに追加された |