クリエイティブメディア(株)は9日、ポータブルメディアプレーヤー2シリーズ、ポータブルオーディオプレイヤー1シリーズ、ヘッドホン6シリーズの新製品を発表した。ポータブルメディアプレーヤーは30GBのHDDを搭載する製品と、最大1GBのフラッシュメモリーを搭載する超小型の製品がラインナップされている。
Creative Zen Vision 30GB
30GBのHDDを内蔵するポータブルメディアプレーヤー『Creative Zen Vision 30GB』 | MP3、WMAなどのオーディオのほか、MPEG-2、WMV9、DivXなどのビデオ、JPEG静止画などの再生が可能な多機能プレーヤーである |
『Creative Zen Vision(ゼン ビジョン) 30GB』は、音楽、静止画、ビデオを1つのマシンで楽しめるポータブルメディアプレーヤーである。同社が昨年10月に発売した『Creative Zen Portable Media Center 20GB』は、Windows XP Media Center Editionと組み合わせて使うことを前提とした“Portable Media Center”と呼ばれる製品だったが、新しいZen Visionはより汎用的なメディアプレーヤーを指向した製品となっている。
幅約124.2×高さ約74.4×奥行き約20.1mm、重さ約239gのコンパクトなボディーには、3.7インチ640×480ドットのカラー液晶ディスプレーと、30GBのHDDが搭載されている。液晶ディスプレーの右側には、再生や選曲操作を行なうキーが配置されているほか、右側下にはモノラルスピーカーも内蔵されている。さらに本体左側面にはコンパクトフラッシュ Type IIスロットを備え、パソコンを介さずにデジタルカメラからの直接画像取り込みも可能である。ボディー素材にはマグネシウム合金を使用し、ブラックとホワイトのカラーバリエーションが用意される。
左側面にはコンパクトフラッシュスロットを備える |
対応するメディアファイルは以下のとおり。
- 音楽:MP3、WMA
- ビデオ:MPEG-1/2/4-SP、WMV9、Motion-JPEG、DivX 4/5、XviD
- 静止画:JPEG
パソコンとの接続はUSB 2.0/1.1を使用する。USB接続HDDとして認識されるので、基本的にドライバーソフトは必要ない。転送ソフトも不要で、再生したいメディアファイルはWindows上でHDDとして認識されているZen Visionに転送すればいい。記憶容量は音楽で約1万5000曲、動画では500kbpsのMPEG-4で約120時間分としている。バッテリー駆動時間は動画再生で約4.5時間、音楽再生では約13時間。またFMラジオチューナーを内蔵し、FMラジオの再生や録音が可能なほか、ボイスレコーダーとしても利用できる。
対応環境は、OSがWindows XP、CPUはPentium II-350MHz以上となっている。価格はオープンプライスで、同社の直販サービスでの“クリエイティブオンラインショップ価格”は5万2800円とされている。発売予定時期はブラックモデルが9月下旬、ホワイトモデルが10月上旬となっている。
また本体と同時に、専用オプションとしてドッキングステーション、スペアバッテリー、コンパクトフラッシュアダプター(SDメモリーカード/MMC/メモリースティック/xDピクチャーカード兼用スロット搭載)、ワイヤー撮りも今、ワイヤレスリモコン(ドッキングステーションが必要)も同時に発表されている。
Creative Muvo Vidz 1GB/512MB
『Creative Muvo Vidz 1GB』 |
ライターサイズの超小型フラッシュメモリープレイヤーに、動画再生も可能な小型液晶ディスプレーを搭載したのが、ポータブルメディアプレーヤー“Creative Muvo Vidz(ミューボ ビッズ)”シリーズである。容量1GBでカラーリングがシルバーの『Creative Muvo Vidz 1GB』と、容量512MBの『Creative Muvo Vidz 512MB』(ブラックまたはピンクのカラーバリエーション)の2タイプが用意されている。
『Creative Muvo Vidz 512MB』ブラックモデル | 『Creative Muvo Vidz 512MB』ピンクモデル |
本体内蔵の液晶ディスプレーは、1.18インチの有機ELディスプレーで、解像度は120×80ドットを備える。本体サイズは幅約66×高さ約32×奥行き約15.7cmと非常に小さく、重さも内蔵リチウムイオン充電池(取り外し不可)込みで約33gしかない。この小ささでMuvo Vidzは、音楽、ビデオ、静止画の再生を可能としているほか、FMラジオチューナーまで内蔵し、FMラジオの再生と録音も可能である。内蔵マイクやライン入力端子も備えているので、Muvo Vidz単体での音楽録音やボイスレコーディング(最大約130時間)を可能としている。小さいながらも立派な多機能メディアプレーヤーである。対応するメディアファイルは以下のとおり。
- 音楽:MP3、WMA
- ビデオ:MPEG-4(MV4ファイル)
- 静止画:JPEG
パソコンとの接続はUSB 2.0/1.1を使用する。WindowsからはUSB接続の大容量記憶デバイスとして認識され、転送ソフトを必要とせず、Windows上で簡単にファイルを転送できる。1GBモデルの場合、音楽は約500曲、動画は約8時間分(150kbpsのMPEG4-SPファイルの場合)を収録可能としている。バッテリー駆動時間は音楽再生時約10時間、動画再生時は約4.5時間。
対応環境は、OSがWindows XP/2000/Me/98 SE、CPUはPentium II-350MHz以上となっている。価格はオープンプライスで、クリエイティブオンラインショップ価格は1GBが2万3800円、512MBモデルは約1万7800円。発売予定時期は9月下旬。