基本スペックもパワーアップ
無線LANは54Mbps対応
CPUは超低電圧版Pentium M-1.1GHzで、前モデルの同-1.0GHzからパワーアップ。メモリーはDDR SDRAMを256MB搭載し、最大容量も512MBから768MBへと変更された(空きメモリースロットは1つ)。“インテル Centrino モバイル・テクノロジ”を採用しているので、無線LANとして『Intel PRO/Wireless 2200BG』を、チップセットにIntel 855GME(ビデオ機能内蔵)をそれぞれ採用する。『Intel PRO/Wireless 2200BG』はIEEE802.11b/g両対応であるため、インフラが整っていればすぐに54Mbpsの高速無線通信が利用可能だ。液晶ディスプレーのサイズは10.4インチ、表示解像度は1024×768ドットと、このあたりは従来モデルと変化はない。HDDは40GBで、このうち3GBはリカバリーのための領域として確保されている。
無線LAN以外の通信機能としては、10/100BASE-TX対応のEthernet、V.90対応の56kモデムを装備。インターフェースは、USB2.0×2、PCカードスロット(TypeII×1)、SDメモリーカードスロット、外部ディスプレー出力端子(ミニD-Sub15ピン)を備える。いずれもB5サブノートとして満足できるレベルの十分なスペックだ。なお、CPUの放熱や本体内の給排気のためのファンを一切持たない“ファンレス仕様”のため、高負荷駆動時のファン駆動音に悩まされる心配はないのも嬉しいところだ。
本体左側面。各カードスロットを除くほとんどのポートはこちらに集中。USBが手前側なのがやや惜しいところか | 右側面。PCカードスロットとSDカードスロット(PCカードスロットの真下)がある。本体手前側のスペースには無線LANのアンテナが内蔵されている |
本体全体のデザイン変更に伴って、大幅に見た目が変わったキーボード。本体幅は短くなったものの、キーピッチは17mmと変化なし |
すっかりおなじみとなった円形トラックパッド“ホイールパッド”も健在で、これまで同様にパッドの縁をなぞることでスクロールを行う機能が搭載されている。ノートパソコンにマウスを接続している、という人も少なくないと思うが、本機ではUSBポートが両方とも本体左側面の手前側、パームレストの脇に取り付けられているため、右利きの人の場合、キーボードの右側にマウスを置くには、ケーブルをぐるっと一回りさせなければならず、さらに、キーボードに手を置いたときにUSBポートにささっているものがちょっと邪魔に感じるかもしれない。ギリギリまで切り詰めたレイアウトだけに、ここ以外にUSBポートのスペースはなかったと想像できるが、やや惜しいところではある。
ウェブ直販モデルはお得な要素がいっぱい!
オンラインショッピングサイト“パナセンス”のパソコン専門ページ“マイレッツ倶楽部”で販売される『Let'snote R3』には、店頭販売モデルにはない“直販専用仕様”のモデルが用意されるほか、パーツの交換や増設などのができるカスタマイズオーダーが可能となっている。ウェブ直販専用オリジナルモデルは、基本スペックはそのままに、HDDを60GBへグレードアップしたもの。バッテリー駆動時間は約9時間から約8.5時間に若干ダウンするが、パーティションを切ってのバックアップやデータ管理、サウンドや画像データを大量保存などの面で有利になる。R3をメインマシンとして利用予定のユーザーには見逃せないモデルとなるだろう。
オーダー時にカスタマイズできる要素は、
- カラー天板(ASCII24とパナセンスのコラボカラー“ギャラクシーブラック”ほか計3色、各5250円)
- キートップの文字プリントからひらがなを廃した“ローマ字すっきりキーボード”(3150円)
- メモリー増設(256MB増設1万7850円、512MB増設は3万7800円)
- 底面ネームプレート(無償)
- 3年間保証(無償)
の5項目となっている。なかでもローマ字すっきりキーボードは、他のノートPCではなかなか見られないサービスだ。その名のとおり見た目もかなりすっきりとしておりキーボードの白さが際だつようになっている。日本語入力はローマ字のみでかな表示は必要ない人にはおすすめのカスタマイズである。このほかにも、Microsoft Office Personal/Standard/Professional Edition 2003のプリインストールサービスがある(ただしHDD40GBモデルでは選択できない)。
恒例となったウェブ専用モデル“限定”のカラー天板。今回もASCII24&パナセンスのコラボカラー“ギャラクシーブラック”が用意されている | 今シーズンより登場した新オプション“ローマ字すっきりキーボード”。レイアウトは日本語キーボードだが、文字キーのキートップからひらがなのプリントがなくなっているのが特徴。普通のキーボードよりもカッコイイかも!? |
標準装備でオフィスタイムをほぼ網羅できるバッテリー駆動が可能なタフネスさは目を見張るものがある。さらにオプションで標準バッテリーパック(2万6250円)があるため、バッテリー2本持ち体制にすれば出張や長時間の外回りでもバッテリー切れの心配は皆無となるだろう。もちろん本体サイズ、重量、スペックともにモバイルノートとしては最上クラスであるため、“快適にWindowsを使えるノートをどこにでも持って行って使う”ことが目的ならば、本機が最良の選択肢となるのは間違いないと言ってしまっていいだろう。モバイルサブノート派にはぜひともオススメしたい1台だ。
Let'snote R3の基本スペック | |
CPU | 超低電圧版Pentium M-1.1GHz |
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メモリー | 256MB(最大768MB) |
チップセット | Intel 855GME |
液晶 | 10.4インチTFT、1024×768ドット |
グラフィックスチップ | チップセット内蔵(ビデオメモリー最大64MB、メインメモリーと共用) |
HDD | 40GB/60GB |
通信機能 | 無線LAN(IEEE 802.11b/g)、有線LAN(10/100BASE-TX)、56kbpsモデム(V.90対応) |
インターフェース | PCカードスロット(TypeII×1)、SDメモリーカードスロット×1、USB 2.0×2、外部ディスプレー出力(アナログRGBミニDsub-15ピン×1)、マイク入力×1、オーディオ出力×1 |
サイズ | 幅229×奥行き183.5×高さ41.6mm(最薄部24.2mm) |
重量 | 約990g |
バッテリー駆動時間 | HDD 40GBモデル:約9時間(JEITA測定法1.0) HDD 60GBモデル:約8.5時間(JEITA測定法1.0) |
OS | Windows XP Professional SP1a |
オフィスアプリ | Microsoft Office Personal Edition 2003(HDD 60GBのみオプションで追加可能) |