『Mozilla 1.3』が13日にリリースされたのを受け、日本独自のバグフィックスなどを行なったブラウザ『和ジラ 1.3』が19日にリリースされた。
和ジラ 1.3 |
『Mozilla 1.3』の新機能
『Mozilla 1.3』は、新たに迷惑メール分類機能や、ニュースグループのフィルタ機能、リッチテキスト編集機能、画像の自動リサイズ機能、ユーザープロファイルの動的な切り替え機能などが追加されている。
迷惑メールの分類は、最初にどのようなメールが迷惑なのかをMozillaに教える必要がある。また、Mozillaが必要なメールを迷惑メールと判定した場合にも訂正していくことで、徐々にフィルタリングルールを設定していくことになる。 |
デスクトップのスクリーンショットをMozillaで表示した。[Edit]─[Preferences]メニューの“Appearlance”カテゴリで自動リサイズを有効にするか無効にするかを設定する。 |
そのほか、パフォーマンスの改善、標準への準拠、サイト互換性の修正などが行なわれている。Linux版の動作環境は以下のとおり。
- CPU……Pentium以上(233MHz以上推奨)
- HDD……26MB以上の空き容量
- メモリ……64MB以上
- 必須ライブラリなど……glibc 2.1、Glib 1.2.x、libstdc++ 2.9.0、XFree86 3.3.x 、GTK 1.2.x
なお、Red Hat Linux 8.0用のRPMパッケージはgcc 3.2でコンパイルされている。Javaプラグインなどを使用する際にはgcc 3.2互換のプラグインを使用する必要がある。
『和ジラ』は単なる日本語版Mozillaではありません!
19日にリリースされた『和ジラ 1.3』は、『Mozilla 1.3』に加え、起動時にスプラッシュスクリーンを出すと日本語入力ができなくなるバグや、メール作成時によけいな改行が入ってしまうといったバグを修正したビルド。
迷惑メール分類機能を有効にするか無効にするか、迷惑メールの保存先フォルダなどを指定するウィンドウ。 |
『和ジラ』に標準で付属するテーマ“Breeze”。 |
日本語パックが適用されているため、Mozillaの日本語版と思われることが多いが、メーリングリストに投稿されたアナウンスには「和ジラの第一の目的はパッチの検証」であることが改めて明記されている。