- 通常利用なら額面どおりのバッテリー動作時間。
- キーピッチが広く入力が実にスムーズ。
- 液晶も映り込みが少なく見やすい。
- ビデオがチップセット内蔵に変更されたことが残念。
- B5というよりもA4より若干小さい程度のサイズのため、重量も若干重め。
●【映り込みの少ない大画面液晶】 B5サブノートとしてはおそらくこれが限界と思われる大型サイズの液晶を搭載。映り込みが少ないため、夕焼け空の電車に乗りながらでも利用可能。 |
日本IBM「ThinkPad X30(2672-4HJ)」レビュー(from 月刊アスキー)。写真をクリックすると当該記事に移動します。 | 松下電器産業「Let'snote LIGHT CF-T1」レビュー(from 月刊アスキー)。 | |
シャープ「PC-MM1-H1W」レビュー(from 月刊アスキー)。 | NEC「LaVie N LN500/4D」レビュー(from 月刊アスキー)。 | |
ノートPCユーザーには、「VAIO派」とか「Let's Note党」とか、こだわりを持った人が結構いるが、かくいう私もサブノートにしか興味のない「ThinkPad派」だ。そんなユーザーにとって、この「ThinkPad X30」は、待ちに待ったノートPCである。
ThinkPad X30の特徴は、サブノートとしては限界に近い12.1インチ液晶を搭載したことにある。映り込みが少なく、脇からのぞき込んでも文字がくっきり見えるほどの精細な液晶だ。その液晶サイズに合わせた、デスクトップサイズのキーボードの操作性のよさは、ほかのサブノートとは比べるべくもない。
また、気になるバッテリは、公称4.5時間駆動ということだが、テキスト作成程度なら額面どおりの持ち時間だ。100Base-TXの内蔵LANで延々とファイル転送をし続けた場合でも、2時間半程度は駆動し続けた。それだけ長時間動作させても、まったく熱くならないのは特筆に価する。1.2GHz動作のPentiumIIIを搭載しているのに、である。
●【ハードウェアを一元管理できるツール】 「ThinkPad機能設定」ツールを利用すると、各種インターフェイスやバッテリなど、使用上必要なさまざまな機能を一元的に管理/設定できる。 |
残念なのは、サイズが若干かさばる点だ。謳い文句の「B5ファイルサイズ」は、ほぼ本誌と同じサイズ。もっとも、重量は1.65kg(アダプタとコードで別に300g程度)ほどなので、持ち運びに苦労するほどではない。また、チップセット内蔵のビデオに変更されたため、メインメモリから最大でビデオに32MBを使われてしまうのが残念だ。
添付ソフトは、拍子抜けするほど何もない(個人的には逆に評価したいくらいだが)。Officeインストールモデルもあるが、代わりに無線LANが省かれており、ビジネスユーザーには痛しかゆしといったところ。実売価格と無線LAN機能を重視して、ここでは「2672-4EJ」の型番をお勧めしておきたい。
●【ピッチの広いキーボード】 液晶サイズに合わせてキーボード部分も広く取ってある。キーピッチはデスクトップとほとんど同じサイズ。Webページ閲覧に適したトラックポイントとキーが追加されているのも便利。 |
ThinkPad X30 2672-4EJの主なスペック | |
製品名 | ThinkPad X30 2672-4EJ |
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CPU | Mobile PentiumIII-M-1.20GHz |
チップセット | Intel 830MG |
メモリ(最大) | SDRAM(PC133) 256MB(最大1GB) |
グラフィックス | チップセット内蔵(メインメモリから最大32MB使用) |
HDD | 40GB |
FDD | オプション |
光メディアドライブ | オプション |
スロット | PCカード(TypeII×1、CardBus対応)、CFカードスロット×1 |
通信 | 10/100BASE-TX、56kbpsモデム、無線LAN(IEEE802.11b準拠) |
I/O | IEEE1394×1、USB 1.1×2、CF TypeII×1、PCカード TypeII×1(CardBus対応)、外部RGB、シリアル、パラレル、マイクロフォン、ライン入力、ヘッドフォン、拡張バスコネクタ |
サイズ | 273(W)×223(D)×24.9(H)~30.2mm |
重量 | 1.65kg |
OS | Windows XP Professional |