シャープ(株)は24日、液晶ディスプレー部分を取り外してBluetoothで無線通信が可能なLモード対応カラーファクス『UX-WB10CL』『UX-WB10WL』を発表、コードレス子機が1つ付属するUX-WB10CLは2月24日、子機が2つ付属するUX-WB10WLは3月14日に発売する。価格はオープンプライスで、編集部による予想実売価格はそれぞれ7万円台半ば、8万円台半ば。
『UX-WB10CL』 | 付属のワイヤレス液晶ディスプレー |
UX-WB10CL/WLは、320×240ドット/6万色表示が可能な5インチ単純マトリクス方式の透過型デューティー液晶ディスプレー(バックライト付き)を着脱可能にしたカラーファクス。印刷方式は熱転写、対応用紙はA4サイズ。本体と液晶ディスプレーはBluetooth(Class1)で通信を行ない、見通し100m以内での利用が可能。液晶ディスプレーのバッテリー駆動時間は連続表示で約60分、待ち受けで約10時間。液晶ディスプレーを置いて充電が可能なクレードルが付属する。コードレス子機は小電力アナログ無線で本体と接続し、のバッテリー駆動時間は待ち受け時間が約200時間、通話が約6時間。最大4台まで登録可能。
本体サイズと重量は、親機が幅335×奥行き214×高さ186mm/約3.4kg。液晶ディスプレーは幅194×奥行き36×高さ127mm/約545g。
常務取締役 通信事業統括の御手洗 顕氏 | ビジネス通信事業部事業部長の高原秀典氏 |
同日、都内で行なわれた発表会には、常務取締役 通信事業統括の御手洗 顕(みたらい あきら)氏、通信システム事業本部 ビジネス通信事業部事業部長の高原秀典氏、ビジネス通信事業部副事業部長の中辻悦郎氏らが出席して、ワイヤレス液晶ファクスの発売にいたる背景などを説明した。まず御手洗氏が、「UX-WB10CL/WLはシャープの考えるユビキタス・アプライアンスの一環で、ホームユビキタスを実現する。家の中で、どこでも、誰でも、いつでも使えるをコンセプトに開発した」と開発の経緯を紹介した。
ビジネス通信事業部副事業部長の中辻悦郎氏 | 本体のデザインを担当した桑原氏 |
続いて、中辻氏と本体デザインを担当した桑原氏がデモを交えて各機能や詳細なスペックを解説した。その内容をまとめると、UX-WB10CL/WLは、“スピーカーホン”“電子メール端末”“Lモード端末”“ファクスビューワー”“カメラ付きドアホン(オプションで対応)”の5つの機能を持つ。メールはLモードのメール機能を利用。液晶ディスプレーの背面にスピーカー、前面の右下にマイクがあり、顔を近づけなくとも机に置いたり、普通に手に持ったままで電話の会話が行なえる。本体と液晶ディスプレー間はBluetoothで接続され、音声とデータを合わせたデータ転送速度は723kbps。メールの入力はペンタッチ(感圧式)で行ない、ソフトウェアキーボード(50音/QWERTY式の切り替え)を搭載。また、オプションのカメラ付きドアホン(近日発売予定)を利用すると、訪問客を液晶ディスプレー上で確認できるほか、留守中に尋ねてきた場合に写真と時刻を最大30枚保存できる。