録画予約の2つのポイント
iEPGと電源管理
図3 iEPGを利用するための設定手順。まずは、Recording Managerの「TvrManの設定」でiEPG対応サイトを指定する。 |
TVの録画予約をする際に、誰でも「キモ」になるのが、「EPG」(電子番組表)と「PCの電源管理」という2つの設定だ。もしEPGがなければPC録画環境の手軽さの魅力も色あせてしまうし、PCの電源管理が適切に動作してくれなければ、録画予約を設定しても安心して会社や学校に行けなくなってしまう(!?)、かもしれない。
EPGについては、MTVはインターネット上の番組表を使う「iEPG」にのみ対応しているので、録画予約の際にはPCがインターネットに接続している必要がある。ちなみに、アイ・オー・データ機器の「GV-MPG3TV/PCI」など他社製品には、アナログ電波(地上波のTV信号)のすき間を利用して番組情報を送る「ADAMS-EPG+」と「iEPG」の両方に対応したソフトを添付する製品もある。iEPGのサイトは、「テレビ王国」「インターネットTVガイド」「ON TV JAPAN」の3つが最初から登録されているので、好きなサイトを選べばよい(図3~15)。もちろん、ビデオデッキのように、手作業で録画日時を1つずつ指定する方法もあり、これならインターネットに接続しなくても予約できる。原稿執筆時点ではまだないが、iモード経由で外から録画予約をする機能がカノープスから提供される予定(時期は未定)なので、これがあればもっと便利になるだろう。
電源管理は、OSがWindows 9x系かWindows 2000/XP系かによって仕組みは多少違うのだが、ユーザーから見える動作は同じだ。
- 録画予約時刻の少し前に休止状態/スタンバイから復帰
- 録画完了後、休止状態/スタンバイに移行、または電源オフ
図16 録画に関するPC電源管理の設定(「TvrManの設定」)。待機時間は10~60秒で指定できる。 |
PC側で事前に設定しておくべきこと その1 |
ちなみに、スタンバイより休止状態を使うほうが電力を節約できる。ただし、自作PCの場合、最近のマザーボードでもMTVとの組み合わせによっては休止状態への移行/復帰がキチンと動作しないものがある(カノープスは、MTVでの「休止状態」の設定をサポート対象外としているが、筆者の環境では問題なく動作している)。また、カノープスの「DVStorm-RT」「DVRaptor」などスタンバイ/休止状態に対応しないカードを併用している場合も電源管理機能が使えないので、MTVを導入するPCでは、ほかのカードや機器の対応状況を確認しておきたい。
ここで、つい忘れがちなのが正確な時刻合わせである。PCの内蔵時計は正確さに欠けるので、なるべく1日1回は時刻合わせをしておきたい。Windows XPでは、標準でインターネット上のサーバに時刻を問い合わせる機能があるので、これを利用してもいいが(図17)、Windows Me/2000以前のユーザーは、録画用PCに専用ソフト(図18)を導入し、自動で時刻合わせを行うように設定しておきたい。
図17 PCの時刻自動設定。これはWindows XPの「インターネット時刻」の設定。 | 図18 こちらは筆者が使っている「たいむぼっか~ん4.10」(みずき工房によるフリーソフトウェア、http://www.netlaputa.ne.jp/~ayu/labo/)。タイムサーバは、インターネット上で提供されているNTPサーバを1つ選んで設定する。 | |
PC側で事前に設定しておくべきこと その2 |