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極楽PC-TV(パソテレ)はハードウェアエンコで行こう!!

極楽PC-TV(パソテレ)はハードウェアエンコで行こう!!

2002年06月29日 06時22分更新

文● culi

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録画予約の2つのポイント
iEPGと電源管理

Recording Manager
図3 iEPGを利用するための設定手順。まずは、Recording Managerの「TvrManの設定」でiEPG対応サイトを指定する。
 ソフトウェアのインストールが終わったら、最初にTVチャンネルを合わせて、キチンと番組が映ることを確認しよう。チャンネルのチューニングは、Recording ManagerかMEDIACRUISEのどちらからでも、オートスキャンで設定可能だ(実は同じ機能を呼び出している、前ページの図1、2参照)。設定では、地上波とCATVは別画面になっている。
 TVの録画予約をする際に、誰でも「キモ」になるのが、「EPG」(電子番組表)と「PCの電源管理」という2つの設定だ。もしEPGがなければPC録画環境の手軽さの魅力も色あせてしまうし、PCの電源管理が適切に動作してくれなければ、録画予約を設定しても安心して会社や学校に行けなくなってしまう(!?)、かもしれない。
 EPGについては、MTVはインターネット上の番組表を使う「iEPG」にのみ対応しているので、録画予約の際にはPCがインターネットに接続している必要がある。ちなみに、アイ・オー・データ機器の「GV-MPG3TV/PCI」など他社製品には、アナログ電波(地上波のTV信号)のすき間を利用して番組情報を送る「ADAMS-EPG+」と「iEPG」の両方に対応したソフトを添付する製品もある。iEPGのサイトは、「テレビ王国」「インターネットTVガイド」「ON TV JAPAN」の3つが最初から登録されているので、好きなサイトを選べばよい(図3~15)。もちろん、ビデオデッキのように、手作業で録画日時を1つずつ指定する方法もあり、これならインターネットに接続しなくても予約できる。原稿執筆時点ではまだないが、iモード経由で外から録画予約をする機能がカノープスから提供される予定(時期は未定)なので、これがあればもっと便利になるだろう。

インターネットTVガイド TV王国 ON TV JAPAN
インターネットTVガイド(http://www.tvguide.or.jp/)。画像をクリックすると当該サイトに移動します。図5 TV王国(http://www.so-net.ne.jp/tv/)。画像をクリックすると当該サイトに移動します。図6 ON TV JAPAN(http://www.ontvjapan.com/)。画像をクリックすると当該サイトに移動します。
iEPGを利用するための設定手順~iEPG対応サイトの実例

TV王国 iEPG予約ダイアログ iEPG予約ダイアログ
図7 「インターネットTVガイド」を表示(図では、NHK総合 地球・ふしぎ大自然の「iEPG」ボタンを押す)。図8 iEPGの情報がそのまま取得される。確認して「次へ」。(次へボタンを押す)図9 録画方法を指定。ここで入力ソースも(「(内蔵)TV」「(内蔵)CATV」「S-VIDEO」「コンポジット」)も指定。(画質ボタンを押したら図10へ、TV Recording Managerで録画する場合は図11へ、DVD-MovieAlbumで録画するを選んだら図14へ)
iEPG予約ダイアログ iEPG予約ダイアログ iEPG予約ダイアログ
図10 MTV2000を使っていれば、ここで3次元YC分離やゴースト低減の指定ができる。図11 TV Recording Managerで録画する場合。ここで録画画質の設定を行う。プリセットでは8Mbpsの「高画質」、5Mbpsの「普通(MPEG2)」、3Mbpsで352×480ドットの「1/2解像度」、2Mbpsで352×240ドットの「1/4解像度」および「マニュアル」設定から選択可。(設定ボタンを押す)図12 パラメータを「マニュアル」にすると、ビットレートやGOPパターンを自由に設定できる。グレーアウトしている個所は、DVD-MovieAlbumインポート指定をすると変更不可になる項目。(次へボタンを押す)
iEPG予約ダイアログ iEPG予約ダイアログ iEPG予約ダイアログ
図13 予約確認。図14 DVD-MovieAlbum for Canopusをインストールすると指定可能になる。DVD-RAMからMPEG2で出力してDVD-Videoに焼く可能性があるときは「DVD-Videoで使用」をチェック。(次へボタンを押す)図15 予約確認。
「インターネットTVガイド」を使ったiEPG設定手順

 電源管理は、OSがWindows 9x系かWindows 2000/XP系かによって仕組みは多少違うのだが、ユーザーから見える動作は同じだ。

  • 録画予約時刻の少し前に休止状態/スタンバイから復帰
  • 録画完了後、休止状態/スタンバイに移行、または電源オフ

電源管理設定
図16 録画に関するPC電源管理の設定(「TvrManの設定」)。待機時間は10~60秒で指定できる。
PC側で事前に設定しておくべきこと その1
 休止/スタンバイからの復帰については、MTVが正常に作動していれば予約時刻の前に自動的に実行されるが、初期化処理開始までのマージンを1~20秒の間で変更できるので、自分のPCでうまく録画が始まらないときにはこれを長めに変えてみると効果があるかもしれない。録画完了後は、Recording Managerの設定中にある「録画後」の「状態を変更する」設定で、スタンバイ、休止状態(サスペンド)にしたり、電源をシャットダウンしたりできる(図16)。
 ちなみに、スタンバイより休止状態を使うほうが電力を節約できる。ただし、自作PCの場合、最近のマザーボードでもMTVとの組み合わせによっては休止状態への移行/復帰がキチンと動作しないものがある(カノープスは、MTVでの「休止状態」の設定をサポート対象外としているが、筆者の環境では問題なく動作している)。また、カノープスの「DVStorm-RT」「DVRaptor」などスタンバイ/休止状態に対応しないカードを併用している場合も電源管理機能が使えないので、MTVを導入するPCでは、ほかのカードや機器の対応状況を確認しておきたい。

 ここで、つい忘れがちなのが正確な時刻合わせである。PCの内蔵時計は正確さに欠けるので、なるべく1日1回は時刻合わせをしておきたい。Windows XPでは、標準でインターネット上のサーバに時刻を問い合わせる機能があるので、これを利用してもいいが(図17)、Windows Me/2000以前のユーザーは、録画用PCに専用ソフト(図18)を導入し、自動で時刻合わせを行うように設定しておきたい。

時刻自動設定 時刻自動設定ソフト
図17 PCの時刻自動設定。これはWindows XPの「インターネット時刻」の設定。図18 こちらは筆者が使っている「たいむぼっか~ん4.10」(みずき工房によるフリーソフトウェア、http://www.netlaputa.ne.jp/~ayu/labo/)。タイムサーバは、インターネット上で提供されているNTPサーバを1つ選んで設定する。
PC側で事前に設定しておくべきこと その2

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