「CT-9BJA」 |
先に閉幕したCOMPUTEX TAIPEI 2001にて盛大に展示されていた次期Pentium4用チップセット、i845を搭載したChaintech製マザーボード「CT-9BJA」が早くもアキバで展示されている。もちろん国内初登場。T-ZONE.PC DIY SHOPによると、会場で購入し、直接持って帰ってきたものだという。
i845チップセットはSDRAM/DDR SDRAMをサポートするPentium 4用チップセットだ。Intel関係者によると、当初はSDRAMのみのサポートになるとのことで、今回展示されているCT-9BJAはそれを裏付けるようにSDRAMモデルとなっている。DIMMスロットは3本。目を引くのは、極めて小さな印象を受けるSocket478(mPGA478)だ。これは現行のSocket423とまったく互換性のない次期Pentium 4用のソケット。一方、CPUクーラーの固定用リテンションはSocket423用のものより大きくなっている。現行のPentium 4用クーラーも相当大きいが、Socket478版Pentium 4用クーラーがそれよりも大きなものになるかもしれない。
MCH。まるでPentiumIIIといった形状だ |
North BridgeにあたるMCHの形状は、現在販売されているPentiumIIIやCeleronなどと同じFC-PGAスタイルとなっており、従来のBGAとは容姿がまったく異なる。一方、組み合わせられるSouth Bridgeは“Secret”刻印付きの“FW82801BA”(ICH2)となっているが、従来のICH2とどのような違いがあるのか現段階では不明。電源コネクタは通常のATXに加えATX12V、AUXも備えており、強力な電源が必要になるようだ。
なお、拡張スロットはAGP×1、PCI×5、CNR×1。Chaintech製マザーボードらしく、アナログ6チャンネル出力に対応したC-Mmedia製サウンドチップ“CMI8738”を搭載している。
“Secret”の刻印入りICH2 |
なお、このCT-9BJAはあくまでサンプル品という扱い。BIOS ROMが外されているため、実際に動作するものなのか、いわゆるモックアップなのかすら判断できないという代物だ。ジャンパ線が基板面に走っている点など、まだまだ開発途中だということがうかがえるため、今後大きく仕様変更が行われる可能性もある。発売時期、価格ももちろん現段階では未定だ。ただし、i845チップセットも、Socket478も、日本国内で公開されるのは今回がはじめて。見ておくだけでも価値は十分にある。
ボード上にジャンパ線が走っている |
あくまで参考出展だが、要注目だ |