アーム(株)は11日、英アーム社が現地時間の10日、Javaに対応した“Jazelle”テクノロジー搭載の製品群を発表したことを明らかにした。内訳は、32bitのRISCコアの『ARM926EJ-Sマクロセル』と『ARM7EJコア』、アプリケーション開発者向けのソフトウェアキット『JTEK』(Jazelle Technology Enable Kit)。ARMプロセッサーは各種の携帯情報端末や携帯型ゲーム機などで採用が進んでいる組み込み用プロセッサー。
“Jazelle”テクノロジーは、2000年の10月11日に発表したARM RISCコアの機能拡張技術の1つ。95%以上のバイトコードを32bitARMコア上で直接実行し、残りのバイトコードをARMコア用に最適化したJava仮想マシン(JVM)上でソフトウェアエミュレーションすることによりJavaの処理能力を向上させるもの。8KB以下のメモリーしか占有しないうえ、200MHz動作時に1000 Caffeine Marks以上のバイトコードの実行が可能という。
Jazelle拡張コアの『ARM926EJ-Sマクロセル』と低消費電力用途向けの拡張コア『ARM7EJコア』は、ASIC(特定用途向けIC)などにIPとして提供する。開発キットの『JTEK』にはVMやOSとの統合に必要なソースコードとドキュメントが含まれ、LinuxやPalm OS、ITRON、EPOC、Windows CEなどの主要なOSに移植できるとしている。