千葉・日本コンベンションセンター(幕張メッセ)で7日から9日まで開催中の“NET&COM21”の展示会場の“ネットワーク最前線”と名付けられたコーナーでは、Bluetoothやホームネットワーク関連の展示が行なわれている。
ネットワーク最前線のコーナーは会場の奥の角という、比較的アクセスしづらい場所にあるが、ひっきりなしに来場者が訪れており、関心の高さをうかがわせた。ただ、展示されている製品はそれほど多くなく、新製品というわけでもないのが少々残念だ。
Bluetooth関連では、(株)エーアイコーポレーションが展示していた英Red-M社のBluetoothネットワークアクセスサーバー『Red-M 3000AS』が目を惹いた。3000ASは、Bluetoothネットワーク内すべてのデバイスの認証とサービス提供を行なうという、Linuxベースのサーバーだ。インターネットへの接続機能も備えており、Bluetooth機器のインターネットゲートウェイとしても動作する。なお、エーアイコーポレーションはBluetoothのプロトコルスタック(通信に必要な機能を実現するソフトウェアの一種。3000ASにも組み込まれている)の販売を行なっている企業で、3000AS自体の販売は行なっていない。3000ASはマッジ ジャパン(株)が代理店となっている。
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丸っこいデザインが目を惹く『Red-M 3000AS』。高さは約33cm |
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富士通デバイス(株)が展示していた、金魚のようなデザインのBluetoothアクセスポイント(LANとBluetoothのブリッジ)、6月頃に製品化の予定で企業向けに販売するとしている |
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オープンインタフェース(株)が参考出品していたUSBタイプのBluetoothアダプター |
ホームネットワーク関連で注目されたのは、松下電送システム(株)が参考出品していた『ホームルータSJ6』。2000年の秋に行なわれたCEATECにも展示したというシステムだが、高速アクセス回線への対応(100BASE-TX)、セキュリティー機能(IPsec)、マルチキャスト、QoS(Quality of Service)、家庭内ネットワーク(100BASE-TX、IEEE802.11b、IEEE1394(IP over IEEE1394))など豊富な機能を備えている。またこれらはすべてIPv6にも対応しているという。説明員によると、この製品は家庭におけるインターネットゲートウェイとして、ホームサーバーと組み合わせて利用することを想定している。インターネット家電を含む家庭内のネットワーク製品すべてがこれを通してアクセスするようになるとしている。実際の投入時期や仕様については未定。
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松下電送システムの『ホームルータSJ6』(参考出品) |
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アクトンテクノロジィ(株)のUSB接続タイプのIEEE802.11b対応無線LANアダプター『airDirect』 |