東芝
(株)東芝はBluetoothの中核メーカーとして国内でも対応製品を発売しているが、展示ブースでは今後の取り組みについてのビジョンを示した。SDメモリーカード同様、多くのモックアップを展示した。1Mbpsと転送速度が低速なため用途は限定されるが、モバイルプレーヤーや携帯機器などのモックアップが多数展示された。おもしろい存在がプロジェクター。当然動画は無理だが、PowerPointのデータなら十分。手元のノートPCにBluetoothのPCカードモジュールを装着すればケーブルレスでプレゼンテーションが可能になる。
東芝はBluetooth応用例のモックアップを多数展示した。オーディオプレーヤーではプレーヤー本体とPCなどを無線でつないだり、ヘッドフォンをケーブルレス化できる |
現在発売されているBluetooth対応PCカードとモデムモジュール。モデムモジュールにはBluetoothカードを装着して使う |
これまでに何度も登場しているが、東芝はBluetoothとSDメモリーカードとi.LINKの3つのインターフェースをシチュエーションやアプリケーションによって使い分ける戦略を掲げている |
デジタルレコーダーでは何とHDDとDVD-RAMのハイブリッドレコーダーを展示した。言うまでもなく東芝はDVD-RAMでも中核メーカーだが、これまでDVDレコーダーを発表していなかった。いきなりのDVDレコーダー製品がハイブリッド版というのには驚かされた。HDDで録画したデータからピックアップしてDVD-RAMへ移すというのが基本だが、2つのストレージを使いこなすアプリケーションについてはまだ教えてもらえなかった。年末から来年にかけて発売されるという。ディスクメディア同士のハイブリッド化は世界初。アプリケーションによっては非常に面白い存在になるだろう。価格が高くならなければいいが……。
D-VHS対応デッキ『A-HD2000』。ホワイトのカバーは手前に回転してパネル下側で水平になる。デジタルハイビジョンに対応する高画質モードを持つ |
HDDとDVD-RAMレコーダーを組み合わせたハイブリッドレコーダー。HDDに撮りだめした中からピックアップしてDVD-RAMに記録、保管するのが基本コンセプト。HDD量は30GB。転送レートは2Mbps以上だが、上限は教えてもらえなかった。年内発売予定だという |
松下とは別に独自のSDメモリーカード機器のモックアップを展示した。GPSやインターフェースなどの機能を持つ『ファンクションカード』もあった |
三洋電機
三洋電機のブースは発表したばかりのiDフォトディスクを使うディスクカメラが人気。730MBの高速・大容量ディスクに記録するズーム機でPCやデジタル機器とはi.LINKでつながる。またこのメディアを使ったスタイリッシュなデジカメのモックアップも展示し、その意気込みを見せた。今後はファミリー形成のためのOEM供給も行なう模様だ。
iDフォトディスクに記録する『IDC-100Z』 |
『IDC-100Z』発表直後とあって絶えず人だかりができていた。独特のデザインも特徴だ |
iDフォトディスクを使ったカメラのモックアップ |
携帯オーディオプレーヤーでは現行製品にレコード会社“エイベックス(avex)”のロゴを入れた特別パッケージを並べたり、未来型プレーヤーのモックアップを展示した。またマルチメディアカードを装着したケータイでAACやMP3を再生する端末も公開された。
三洋電機のBluetoothのデモ。ケータイ側のカメラで撮った画像をプリンターに飛ばすというもの。なかなか好評だった |
2画面の液晶パネルを搭載した次世代携帯電話。カメラも装備するなど重装備のマルチメディア端末となっている |
こちらも次世代携帯端末のひとつ。折りたたみ式の本体とヘッドセットはBluetoothでつなぐ |
三洋電機もBluetoothのデモを行なった。カメラ付きのケータイからフォトプリンターにデータを飛ばして印刷するものだ。ケータイ側のBluetoothは、バッテリーの裏側にモジュールを埋め込んでおりかなり厚めだ。Bluetoothでは8台の小規模ネットワークが構築できるので、このデモでは1つのケータイからどのプリンターに出力すればいいのか設定もできるようになっていた。
英PSION社のEPOC OSを搭載するPDA。三洋が製作しOEM展開も行なうという |
家庭向けのパッド型端末も参考出品された。詳細はまだ決まっていないが、ネット端末になる模様だ |
本体にマルチメディアカードを装着できるH゛端末“Leje(レジェ)”。リモコン付きイヤフォンを使って音楽を聴くことができる |