シスコシステムズ(株)は19日、東京・品川の新高輪プリンスホテルにおいて、今回で6回目となるプライベートショー“CiscoWave2000+NETWORKERS”(主催:日経BP社)を開催した。会期は20日まで。同社およびパートナー企業の製品・サービスの展示や、ワークショップが多数行なわれている。展示を見るには2000円の入場料が必要だが、事前にウェブページで登録を行なえば無料となる。事前登録者は19日の時点で、2万人に達したという。
19日には、米シスコシステムズ社上級執行副社長のドン・リストウィン(Don
Listwin)氏が“インターネットエコシステム:インターネット経済に向けての新しいビジネスモデル”と題して基調講演を行なった。
米シスコシステムズ社上級執行副社長のドン・リストウィン氏 |
リストウィン氏は、「インターネットの浸透によって、ビジネスはもちろん、教育や遊びといった生活や社会全体が変化しようとしている」「従来企業が提供してきたサービス、コンテンツ、アプリケーションのすべてがインターネットを基盤としたものに移行する大きな変化が、今後の5年間で起こる」と切り出した。
さらに「世界のほとんどすべての国や企業において、インターネットはグローバルスタンダードとして利用されているが、これはインターネットが標準の技術を使っているからだ。従来コンピューターや情報通信の分野では、少数の企業が上流から下流まですべての技術を握る垂直展開で、なにか変化が起こるには時間がかかったが、いまはインターネットという標準技術の上に水平展開しており、変化は急激に行なわれる」と、インターネット標準の重要性を指摘。
各国の状況については、「日本はアメリカよりも3年遅れている。ヨーロッパはかつて2年遅れていたが、いまでは1年ほどに縮まってきている」とし、否応なくやってくるインターネットビジネスの変化に、日本も急いで対応するように促した。
また、米シスコシステムズは今年、およそ30社の買収を検討しており、買収先の技術から良いところを取り込むなど、25億ドル(約2600億円)を投じて研究開発をすることを明らかにした。
松下電送システム(株)が参考出品した『IP-Voice/IP-FAXユニット』年内には製品化したいという |
日本アイ・ビー・エム(株)ブースでは、同社のネットワークサービス体系“IBM Networking LifeCycle Services”について解説していた |
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