XMLソフト開発のインフォテリア(株)は13日、米Extensibility社と提携し、Extensibility社のXML設計ツールを国内で販売すると発表し、都内で発表会を開いた。Extensibility社は、XMLでデータ交換するの基本的なルールである“XMLスキーマ”を設計するソフト『XML
Authority』を開発/販売している。インフォテリアで同ソフトを日本語化するなどのローカライズを行なった上で7月に発売する。両社のソフトを利用することで、B
to B(企業間)の電子商取引(EC)システムがスムーズに構築できるという。
XML Authorityの画面 |
XML AuthorityはXMLスキーマの設計ツール。マイクロソフト(株)の『BizTalk
Server』で使用する“XDR”や、米コマース・ワン社の“SOX”など主要なスキーマにすべて対応し、世界で5000社のユーザーが同ソフトを利用しているという。日本語版は、近くリリースされる最新バージョンをベースに開発される。価格は未定だが、米国は100ドル(約1万500円)からとなっている。
インフォテリア社長の平野洋一郎氏(右)とExtensibility社長兼CEOのリード・コンラッド氏 |
インフォテリアはXML関連専業のソフト開発会社。主要データベースソフトのデータをXMLに変換する『iConnector』など、XMLベースのシステム構築に必要なコンポーネントを販売している。XMLは将来のECを支えるキー技術になると見られており、インフォテリアは世界的に実績のあるExtensibility社と手を組むことで、国内におけるXMLソフトベンダーとしての地位をさらに強固にしていく考えだ。
発表会で、インフォテリア社長の平野洋一郎氏は、「提携は、営業と技術の両面でお互いの強みを補完し合えるもの。今後は両社の製品に互いの技術を組み込んでいくことも考えている」と語った。
またExtensibility社長兼CEOのリード・コンラッド(Reid Conrad)氏は、「日本市場では後発となるが、インフォテリアと提携したことで半年以内にリーダーになりたい」と日本市場参入の意気込みを語った。