米ネットレイティングス社と米ニールセン・メディア・リサーチ社の共同事業であるインターネット利用者動向情報サービス“Nielsen//NetRatings”は20日(現地時間)、'99年の米国のインターネット動向を発表した。
それによると、米国における自宅からインターネットを利用できる環境にある人数(インターネット人口)は、'99年2月に9700万人だったのに対し、'99年12月には1億1900万人と22.7%増加した。
女性の利用者が増加しており、インターネット人口の男女比率は、'99年2月に53対47だったのが、'99年12月には50対50と等しくなった。しかし、平均利用時間は男性の方が多く、女性の平均利用時間との格差はさらに広がったという。
インターネット利用者の'99年12月1ヵ月間の平均利用時間は、'99年2月と比較して10.9%増の8時間17分となった。利用者は訪問するサイト数を絞る傾向にあり、その特定サイトで閲覧するページ数は増加する傾向にあるという。
また、有力な広告ドメインが過去最大のインターネット広告のシェアを獲得したほか、'99年第4四半期のe-テイラー(インターネットを介して電子商取引を行なう小売業者)市場が好況であったことも判明した。
なお、Nielsen//NetRatingsは、E-コマース企業や広告代理店などを対象に、インターネットマーケットに関する情報サービスを提供する。'99年9月に北米でサービスを開始し、2000年第1四半期中には、ACNielsen
eRatings.com社を通じて、イギリスやオーストラリアなど5ヵ国でも開始する予定。日本では、エーシーニールセン・コーポレーション(株)とネットレイティングス(株)を通じて3月にサービスを開始する。