ポイントキャスト(株)やダブルクリック(株)、(株)Jストリームなどの関連会社に、インターネットのインフラを多く持つトランス・コスモス(株)と、マルチメディア技術を使ったサービスシステムやデジタルコンテンツの作成を行なっている(株)スペースリンクは共同で、株主総会の模様をインターネットで中継するサービス『Investor
Relations Interactive(IRI)』の提供を本日開始したことを発表した。なお、証券取引法などの監修としてKOBE証券(株)も協力する。
『IRI』は、以下の4つのサービスからなる。
1.投資家への広報および告知活動(Investor Relations)を行なう専用のホームページを開設し、そこから株主総会の映像や資料の配信を行なうサービス。
2.ダブルクリックおよびポイントキャストを利用して、専用ホームページの告知や企業の広告を配信するサービス。
3.撮影やエンコードなど株主総会の会場での作業を行なうサービス。
4.株主総会の内容をデジタルデータで保存し、後日、オンデマンドで配信するサービス。
撮影から配信までの作業には、米RealNetworks社のリアルタイムストーミング配信システム『RealSystem』が使われるので、映像を見るには、無償で提供される専用の再生ソフト『RealPlayer』をダウンロードすればいい。株主総会の模様をビデオカメラで撮影し、キャプチャー/エンコード用のパソコンを使ってデジタルデータに変換し、ISDN回線を利用して、配信用のサーバーへ送る。利用者は、この配信用のサーバーにインターネットからアクセスすれば、株主総会の中継を見ることができる。なお、配信用のサーバーはJストリーム社のものを利用する。
上場企業および店頭公開企業の中から、IR活動に力を入れている企業を中心に、今後1年間で100社の利用を目指す。なお、日本では同じ日に株主総会を行なう企業が多いが、1日に50社までなら対応が可能という。価格は、ビデオカメラ2台、3時間以内の中継、28.8Kbpsのチャンネルひとつで、ピーク時400人への同時配信というパッケージで250万円。チャンネルの追加や中継時間の延長などのオプションも用意されている。(報道局 中山実)
http://www.kabunushi.net/
http://www.trans-cosmos.co.jp/
http://kabunushi.spclink.com/