ローランド(株)は、販売店向けの“'98新製品商談会”で、3月以降に発売される新製品を発表した。会場では、新製品が展示されたほか、プロのミュージシャンが実際に製品を使ってのデモンストレーションを行なった。
『VIRTUAL SOUND Canvas(VSC-88H)』
パソコン本体だけでMIDI演奏が行なえるGS対応のソフトウェア・シンセサイザー。Windows版(VSC-88M)はすでにVer.1.0が発売されているが、今回はMacintoshとWindows95の両方に対応、バージョンも2.0になっている。価格もVSC-88Mが1万2800円のところ、同製品は7800円と大幅に値下げされている。
Windows版は新たにDirect Soundに対応。DirectX対応ゲームなどでMIDIによるBGM、効果音を同時に再生できるようになった。また、Macintosh版は“発音応答性優先モード”の採用により、キータッチしてから音が出るまでの時間を短縮し、リアルタイム演奏ができるという。
'98年1月に同社のGSフォーマット対応音色セットをアップルコンピュータの『QuickTime
3.0』にライセンスし、マイクロソフトも'96年にGSフォーマットを採用していることから、ゲームやデータがGSレベルへシフトするだろうと、同社の営業担当は語っていた。
『24-BIT DIGITAL STUDIO WORKSTATION (VS-1680)』
同製品は'96年に発売されたデジタル・マルチトラック・レコーダーの最上位機となるもので、中級者からハイエンドユーザー向けとなっている。3月の発売予定で、価格は19万8000円。16トラック同時再生、8トラック同時録音が可能という。業界のトレンドである24bit対応の“MT
Proモード”を装備。オプションのCD-Rドライブ『CD-R88』を使えば、オーディオCDを制作できるほか、データのバックアップも可能となる。
その他
以上のほかにも、参考出品としてDJミキサー『DJ-2000』、4月発売予定のZipドライブ内蔵のサンプラー『GROOVERSAMPLER(SP-808)』(価格11万8000円)、5月発売予定のスマートメディアを採用したシンセサイザー『GROOVESYNTH(JX-305)』(価格11万5000円)、3月に発売される『MUSIC
WORKSTATION(XP-60)』(価格18万円)、2月末に発売されるMIDIキーボードコントローラー『EXPANDABLE
CONTROLLER(A-70)』(価格15万8000円)、3月に発売される『TOTAL
PERCUSSION PAD(SPD-20)』(価格6万9800円)、などが発表された。(報道局
庄田恵美)http://www.rolandcorp.com/japan/