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写真をムービー化できる「パルプモーション・アドバンス」

2008年12月11日 15時00分更新

文● 倉田吉昭

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下位モデルとの差はテンプレート数と表現力

 パルプモーション・アドバンスには、下位モデル「パルプモーション」(価格は6200円)がある。基本的な使い方や出力品質は変わらないものの、利用できるテーマの数が本製品の76種類に対して34種類と少ない。本製品は下位版よりも、3Dを生かした洗練されたテーマが多い印象だ。

図3

美術館をモチーフにしたものなど、80種類近くのテーマを用意。新規ファイルを作成する際に表示される一覧から選択可能だ。編集中もテーマを変えられ、中央のツールバーにある星アイコンから選び直せる

 また本製品独自の機能として注目なのが「Regions of Interest」だ。これは、画像から人の顔などフォーカスしたいエリアを選ぶと、その部分が再生時にズームされるというもの。

図4

「Regions of Interest」機能は、写真の強調したい部分を枠で囲んでキャプションをつけると、再生時にその部分がズームされ、横にキャプションが現れる

 また、画像の表示間隔や縦横比などを数値で入力して設定できるのも特筆すべき点だ。例えば写真の切り替え時間を設定する際、下位版ではスライダーによって目分量で調整するが、アドバンスなら秒単位で指定できる。曲に合わせて写真を表示したいなど、編集にこだわりたい人は、本製品がお勧めだ。

左が通常版、右がアドバンスの設定パネル。写真の切り替え間隔やフェード時間は、下位モデル「パルプモーション」ではスライダー形式で大まかにしか設定できないが、本ソフトなら0.01秒単位で設定できる。ツールバーの歯車アイコンをクリックし、「Composition Settings」という画面から指定しよう

 そのほか、サウンドトラックに複数の音楽/音声を使える、Lightroom/Apertureのライブラリを参照できる──という点も下位版にはない特徴だ。

【Conclusion】
○  作ったデータをiMovieの材料として使えるほか、iPodや独自のプレーヤーの形式に書き出せる。友人にデータを渡す場面などで重宝する。
×  プレビュー表示/データの書き出しといった動作が遅い。Windows対応のアプリケーションやスクリーンセーバーの形式では書き出せない。


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