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5月1日は「サラウンド記念日」

2008年04月23日 20時41分更新

文● 橋本 優/トレンド編集部

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 DVDやBlu-ray Discではあたりまえのように対応しているサラウンド音声だが、デジタル放送でも一部の番組で採用してる。ただ、その本数はとてつもなく少ないように思える。

「サラウンド」のシンボルマークも発表された

公募で選出された「サラウンド」のシンボルマークも発表された

 JEITA(社団法人電子情報技術産業協会)と社団法人日本オーディオ協会は23日、今年から5月1日を「サラウンドの日」とする「サラウンドの日制定記念大会」を都内で開催し、その中でNHK放送技術局コンテンツ技術センターの深田 晃氏が講演を行なった。



オリンピックイヤーだからサラウンド放送も増える?

深田 晃氏

深田 晃氏

 NHKは昨年1年間で400本、時間にして約847時間の番組をサラウンド音声で放送しているという。例えばドキュメンタリー番組「新シルクロード」や「紅白歌合戦」、映画、スポーツ中継などだ。単純に計算すると、1日に1本はサラウンド音声の番組が放送されていることになり、意外に多い。

 加えて2008年は北京オリンピックの年であり、NHKでも全種目をサラウンドで放送する予定だ。これにより、大幅にサラウンド音声の番組が増えるであろう……と期待したいところだが、放送予定としては「2007年と同程度」とのこと。

 サラウンド番組制作の課題としては、番組制作費と制作時間、そしてポストププロダクションスタジオの数が限られる点だという。



テレビ需要でサラウンド環境も急速に普及する?

 ただ、JEITAの調査によると、2006年から2007年にかけてテレビ用ラック一体型シアターシステムの出荷台数が、3万3000台から13万4000台と大幅に伸張している。

サラウンド機器の市場予測グラフ

サラウンド機器の市場予測グラフ

 これは薄型テレビ需要に引っ張られての現象だろう。テレビを買うときに一緒にラックを買う人は少なくない。この勢いを止めないためにも、デジタル放送のサラウンド化をどんどん進めてほしいところだ。

 ちなみに、5月1日という日付は「5.1chサラウンド」にちなんでのもので、この前後で集中的に体感視聴会を全国で開催する(詳しくは日本オーディオ協会のサイトhttp://www.jas-audio.or.jp/を参照)。まだサラウンド音声を聴いたことがない、という方は足を運んでみてはいかがだろうか。

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