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週替わりギークス 第293回

お仕事悩み、一緒に考えます。#42

34歳、妊娠中。産休・育休の期間はどれくらいが最適ですか?

2023年12月02日 09時00分更新

文● 正能茉優

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働き方・仕事についてのお悩み、募集しています!

 「こんな働き方はもう嫌だ」「もっとこんな仕事がしたい」。
 誰かに聞いてほしい、でも近しい人にこそ言いにくい仕事の悩み。この連載では、そんなお悩みの解決の糸口を一緒に考えていきます。

 何か困っていることや考えていることがあれば、こちらまで気軽にメッセージください! 匿名のメッセージも、もちろん大丈夫です。

今回のお悩みは「産休・育休」について

 ASCII読者の皆さん、こんにちは!正能茉優です。

 この連載「お仕事悩み、一緒に考えます。」では、今月も、読者の皆さまからいただいたお仕事に関するお悩みについて、一緒に考えていきます。

 今月のテーマは、「働く女性の産休・育休」について。

 初めての出産を来年に控え、仕事・キャリアにも力を注ぎたいという30代の女性からお便りをいただきました。

いち早く復帰する?それとも産休・育休をフルで取得する?

 正能さん、こんにちは。

 今回、相談させていただきたいのは、仕事が好きで、仕事を積極的に頑張りたい女性の産休・育休についてです。

 私は今年34歳になります(女性です)。

 学生時代から、働くこと・仕事が好きで、多くの時間を、仕事に使って生きてきました。

 特にこの2〜3年は責任のある立場になってきて、とても楽しくやりがいを感じながら働いております。

 そんな中、妊娠がわかり、今から産休・育休をどう取得しようか頭を悩ませています。(出産は来年を予定しているのですが、そろそろ会社とのすり合わせの面談が始まります)

 産休・育休と言ってもまだイメージが湧かないため、すでに出産経験のある友人に相談すると、多くの場合、「せっかくの権利なんだから、休めるだけ休んでは」「赤ちゃんのことを考えてゆっくりしたほうがいい」「子どもの面倒を見ることを考えると、仕事するのは現実的ではない」「子どもとの時間を大切にした方がいい」と、ほぼ100%、産休・育休を長めに取得することを勧められます。

 ただ一方で私自身は純粋に仕事が好きですし、何より中途半端なタイミングで仕事を放り出すことは無責任なようにも思えて、できるだけ長く仕事をする=できるだけ短く産休・育休を取得することが自分に合っているような気もしています。

 とはいえ、イメージが湧いていない中での考えであり、さらには相談する人相談する人「長めに」というアドバイスを聞く機会が多いため、短い期間での産休・育休で、仕事や出産・育児をやり切れる自信も徐々になくなってきました。

 私から見た正能さんは、私と同じく仕事がお好きなタイプだと思うのですが、どれくらいの期間、産休・育休を取得しましたか?それはなぜですか?

 そして、もしもタイムマシーンで戻れるとしたら、その時には産休・育休をどれくらいの期間取得しますか?

 プライベートな質問であることは重々承知しておりますので、書ける範囲でもちろん大丈夫です。なかなかに悩んでおり、決めるきっかけになるアドバイスがいただけるとうれしいです

(カノウさん(仮名)・34歳・会社員)

仕事と出産・育児、2つの切り口からタイミングを考える

 カノウさん、ご相談ありがとうございます!

 仕事が好きでキャリアを大事にしたいと考えている中での産休・育休、とても迷いますよね。

 私も人に相談すると、長めの取得を勧められることが多く、自分自身も体調が予想できなかったので、かなり悩んだことを思い出しました。

 結論から申しますと、私の場合、産前10日前まで仕事をしていて、産後は3ヵ月弱で会社員の仕事に戻りました。

 カノウさんのお話で言うところの「短め」ということになりますでしょうか。

 この期間を決めた理由としては、まずリモートワークがメインの組織で働いているため、物理的な移動を要さず身体にかかる負荷の少ない環境だったことが、大前提にあります。

 その上で、

・仕事の区切りが良さそうなタイミング
・出産・育児に全集中して意識を向けることを、心地よいと自分が思えそうなタイミング

 の2つをもとに考えた期間が、「産前10日間+産後3ヵ月」という期間でした。

 今回はまずこの「産前10日間」について、決めた背景をお伝えさせてください。

自分のポジションを残しておくのか、はたまた誰かに引き継ぐのか

 まず1点目の「仕事の区切りが良さそうなタイミング」ですが、これは組織・事業のスケジュールもあるので、必ずしもこうするべきというアドバイスがあるわけではありません。

 ただ一例として私のケースをお伝えしておくと、産前1ヵ月のタイミングで一つの区切りとなる大きめの社内イベントがあり、そのタイミングまでは働いてみようと思ったこと、また自分自身が事業責任者という立場であることから、自分以外の事業責任者を立てずに、臨時体制でチームに事業を任せることができるギリギリの期間であることも考え、産前はできるだけギリギリまで働くことにしました。

 この「自分のポジションを残しておくのか、はたまた別の誰かに引き継ぐのか」ということは、産休・育休の期間を決める上で大きなポイントになると思います。

 私の場合は、自らが担当する事業の事業フェーズを考えた時に、ポジションを外れられないという責任感と、外れたくないという自分の事業への強い思いがあったので、上長を中心に、チームメンバーとも相談して、臨時体制でやっていけそうな期間を細かに決めていきました。

長い産休・育休は、人によってはストレスになりそう!?

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