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セブンアールジャパンの西川氏とASRockの原口氏にコダワリを聞いてきた

パソコンショップSEVENとASRockのコダワリが炸裂! Threadripper PRO 7995WX搭載BTOPC

2024年04月15日 11時00分更新

文● 宮崎真一 編集●八尋/ASCII

提供: セブンアールジャパン

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高い冷却性能を誇るケースにさらにNoctuaファンを搭載
動作音も静音

──それらのケースファンがすべてNoctua製になっているのは何か理由がありますか?

中嶋氏:冷却にこだわった点が大きな理由ですね。Noctuaさんのファンは、冷却性能が高いことで定評がありますし、弊社でテストを行なっても実際かなり冷えます。サーバーやワークステーション用途では、長時間にわたってパソコンが高負荷で動作することが予想されますので、少しでも高い冷却効果を求めていくとNoctuaさんのファンにしようとなりました。

背面に装着されたNoctua製の140mm角ファン

背面の様子。USB 4(Type-C)×2、USB 3.2 Gen.2(Type-A)×4、USB 3.2 Gen.1×2と8系統のUSBが用意されている

──ちなみに換装した最初からケースに付属していたファンも同梱されるのですか?

中嶋氏:はい、パソコンと一緒に梱包しています。そのほか、SST-RM52の特徴として、フロントパネルにインターネットステータスインジケーターというLEDが用意されています。これは、インターネットにアクセスがあると点滅するというものですが、WRX90 WS EVOはそれに対応しており、意外とこのインジケーターを搭載するモデルも少ないようです。

──CPUクーラーはCoolerMasterの「Master Liquid PL360 Flux」ですが、BTOでほかのクーラーを選べますか?

中嶋氏:WRX90 WS EVOのメモリスロットの位置の関係上、AMDがThreadripper PRO 7995WXで利用できる水冷クーラーとして挙げてるモデルが、全部使用できるわけではありません。そこで、弊社で検証し、取り付け可能でなおかつ十分な冷却性能が得られる製品をリストアップしてカスタマイズ画面にご用意いたします。

──多くのファンを搭載しているZEFT RTH60ASRですが、動作音についてはいかがですか?

中嶋氏:僕の席の隣に50cm程度離れた位置に検証台がありまして、このZEFT RTH60ASRに負荷を掛け続けたのですが、実際、動作音はするのですが仕事ができないほどではありませんでした。このあたりは、Noctuaさんのファンの恩恵が大きいのかなと思います。

──GPUはGeForce RTX 4090なんですね。

中嶋氏:高性能なCPUに見合うGPUとして、最上位のRTX 4090を選択しています。最近では、機械学習やディープラーニングなど、GPUで計算させる場面が増えていますので、最高性能のものをご用意しました。ですが、用途によってはGPUはただ画面が映ればいいというお客様もいらっしゃいますので、そういった方はBTOで変更していただければと思います。

GPUはRTX 4090を採用。サイドバーがカードステイを兼ねているので物理的な安定感は抜群だ

──ストレージをサーバーグレードのものにしなかった理由はなんですか?

中嶋氏:弊社におけるThreadripper 5000シリーズの販売実績を確認したのですが、多くのお客様が高容量のストレージを選択されていました。そのうち8割のお客様がSSDのみの構成で、残り2割の方がSSDと大容量HDDの組み合わせを選ばれています。ですので、今回も基本構成は4TBでM.2のSSDを2枚、計8TBの構成としました。SSDは、Western Digitalさんの「WD BLACK SN850X」ですが、これまでのThreadripperモデルで、お客様からサーバーグレードのストレージにしてほしいという要望はまったくなかったので、今回もデスクトップパソコン向けの高速で大容量のモデルを選択しています。SST-RM52では、2.5インチドライブを4つ、3.5インチドライブベイを4つ有していますので、より大容量を望むお客様の場合は、BTOでSSDやHDDを増設していただければと思います。

──電源の増設もできるのですか?

中嶋氏:弊社カスタマイズではなく、お客様での対応になりますが、既存の電源のほかに3.5"ドライブケージを利用してSFX対応の電源が搭載できます。将来的に、ビデオカードを2枚、3枚と増やしていった場合でも、セカンダリ電源を搭載することで容量不足になることがありません。

原口氏:実はWRX90 WS EVOには、2個の電源を同時に立ち上げる機能を有していますので、電源を増設する際でも使い勝手は問題ないと思います。

──ちなみにXeonを手掛ける予定はありますか?

中嶋氏:いまのところ予定はありませんが、お客様の問い合わせ次第ですね。多くの問い合わせが寄せられるようですと、Xeonモデルもやりたいと思っています。

──ありがとうございました。

 ZEFT RTH60ASRは、Threadripper PRO 7995WX搭載モデルだけあって、かなり特殊な構成だ。とはいえ、非常に大きいというわけはなく、扱いやすいサイズにまとまっている点は好印象。さらに、ケースファンをNoctuaに換装するなど冷却に配慮しており、Threadripper搭載モデルを探しているのであれば、このZEFT RTH60ASRは一考の価値アリといっていい。

(提供:セブンアールジャパン)

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