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セブンアールジャパンの西川氏とASRockの原口氏にコダワリを聞いてきた

パソコンショップSEVENとASRockのコダワリが炸裂! Threadripper PRO 7995WX搭載BTOPC

2024年04月15日 11時00分更新

文● 宮崎真一 編集●八尋/ASCII

提供: セブンアールジャパン

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ケースは縦置きと横置き対応のSilverStoneの「SST-RM52」

──ケースをSilverStoneの「SST-RM52」に決めたいきさつがあれば教えてください。

中嶋氏:WRX90 WS EVOのフォームファクターがEEB規格と呼ばれるもので、マザーボード自体が非常に大きいです。弊社で搭載可能なケースを調べてみたところ、COOLER MASTERの「HAF700 EVO」であれば入りました。ですが、HAF700 EVOはご存じのように外観やライティングが魅せるに特化しているケースです。弊社にはあまりない、サーバーやワークステーションとしての外観と機能があるケースもラインナップに加えたいと思い、SilverStone「SST-RM52」を選んだ次第です。去年の夏ごろにSilverStoneの方とお会いした際にSST-RM52をご紹介いただきました。そして今回Threadripperモデルに最適かもしれないということで、白羽の矢が立ったというわけです。

──BTOでHAF 700 EVOに変更できるのですか?

西川氏:はい、できるようにします。ですが、企業や研究機関などでの使用の場合、デザインが独特でライティングに特徴のあるHAF 700 EVOを選ぶ方は少ないのかなと思っています。

──SST-RM52をチョイスしていかがでしたか?

中嶋氏:フロントパネルが網目状になっていますが、網目の細かさがちょうどよく、切り抜きのデザインが上品だと個人的に思いました。機能面での特徴は、まず縦置きでも横置きも可能な点です。縦置きの際には今回用意したモデルのように、底面に足、天面に取っ手を装着できます。この取っ手と足に関しては、装着したままでの輸送が難しく、お客様で付けていただく必要があります。また、背面に80mm角ファン2基を外付けで装着しています。こちらはファンの動力ケーブルをケース内部に引き込んでの接続といった配線作業が生じるため、あらかじめ弊社で取り付けた状態で出荷させていただきます。あと、ユニークなのは横置きの場合、別売りでサーバーラックに収納するためのレールが用意されている点ですね。

ZEFT RTH60ASRの前面。一面が網目状の通気孔になっているほか、右上にはUSB Type-Cが1つとUSB Type-Aが2つ用意されている

背面には80mm角ファンが2基増設されている

──その金具を付けた状態で販売はされるのですか?

中嶋氏:いえ、レールはいまのところ考えていませんが、お客様の要望次第のところはあります。SilverStoneさんの話によると、このSST-RM52はラックマウントできるケースとしては、フロントパネルにUSB Type-Cが用意されているのはめずらしいそうです。そういった点では、レールを装着してほしいという需要はあるかもしれませんね。

──個人的にはラックマウントできる点に非常に興味を惹かれるのですが、ほかのモデルでBTOでSST-RM52を選べますか?

西川氏:はい、選べます。SST-RM52は、冷却性能が高く、かなりしっかりした拡張性も有しています。ですので、派手なイルミネーションに興味がなく、堅実で使い勝手が良好なケースを好まれる方に、このSST-RM52は喜ばれるんじゃないでしょうか。

西川氏によると、ほかのモデルでもSST-RM52を選べるようになるという

──やっぱりSST-RM52の冷却性能はかなり高いのですか?

中嶋氏:かなり冷えますね。SST-RM52は360mmサイズのラジエーターを前面に2基搭載できる構造なのですが、ZEFT RTH60ASRでは1基のみの使用ですので、フロントパネルには120mm角ファンを3基増設しています。さらに背面には140mm角ファンを1基搭載していますので、前面から背面へ強力なエアフローが実現しています。あとは、背面に増設した2基の80mmファンの存在ですね。これらのファンによって、ビデオカードもかなり冷えます。

ZEFT RTH60ASRの内部の様子。前面と背面に装着されたNoctuaのファンが印象的だ

前面に360mmサイズのラジエーターを2基搭載可能。ZEFT RTH60ASRは2か所のうち後方に、CPUクーラーのラジエーターが搭載されている

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