プラチナバンドを巡る議論が紛糾している。
総務省は10月21日、「携帯電話用周波数の再割当てに係る円滑な移行に関するタスクフォース(第14回)」を開催した。
プラチナバンドとはスマートフォンやケータイで繋がりやすい電波の周波数帯のこととなっているが、現在、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクしか所有せず、新規参入した楽天モバイルはプラチナバンドを所有していない。
4Gに関しては1.7GHzという周波数帯のみでネットワークを構築しなくてはいけないため、屋内や地下街、山間部など、どうしても繋がりにくい場所が出てきてしまう。楽天モバイルとしては、プラチナバンドを手にすることで、これまで繋がりにくかった場所を一気にエリア化したいと考えている。
しかし、もはや楽天モバイルに割り当てられるプラチナバンドは残っていない。そこで国はすでに使っているキャリアのプラチナバンドに利用できる期間に制限を設け、そのプラチナバンドを欲しがっている事業者が、すでに持っている事業者よりも「電波を有効利用できる」と判断した場合に、周波数帯を欲しがっている人に渡す、というルールを作ったのだった。
まさに楽天モバイルのための法律と言える。
この連載の記事
-
第216回
トピックス
総務省の“アップルつぶし”か スマホ下取り価格規制 -
第215回
トピックス
クアルコム、経済圏拡大に“邪魔者” アームとの対立深まる -
第214回
トピックス
ドコモよりauとソフトバンクの体感品質が上がっている事実 -
第213回
トピックス
総務省がソフトバンクを刺しに来た? もう割引規制なんて撤廃すべきだ -
第212回
トピックス
「折りたたみスマホ」いまだに低調 欲しいと思える「何か」が足りない -
第211回
トピックス
KDDIローソン、狙いは“学生” 「無料ギガ」と「吊るし」でアピール -
第210回
iPhone
アップル「iPhone 16」シリーズ、オススメはこの2つ -
第209回
トピックス
スマホがどこでも買える今、ソフトバンクの“英断”は理にかなっている -
第208回
トピックス
通信品質の低下が指摘されるドコモ、大規模イベントで驚きの対策 -
第207回
トピックス
楽天モバイル好調のワケ 「三木谷キャンペーン」が金脈に -
第206回
トピックス
NTTドコモ「dアカウント」一から作り直した方がいいのでは - この連載の一覧へ