第157回 SORACOM公式ブログ

ソラコム公式ブログ

IoTで、浄化槽の不具合の発見や管理コストを削減 ― アルコ株式会社

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 本記事はソラコムが提供する「SORACOM公式ブログ」に掲載された「IoTで、浄化槽の不具合の発見や管理コストを削減 ― アルコ株式会社」を再編集したものです。

IoTプラットフォーム SORACOMを活用した最新のDX・IoT事例を、公式ブログでも定期的にご紹介したいと思います。皆さまのビジネスのヒントになれば幸いです。

今回は三重県津市に本社を構える、土壌を使った浄化槽の製造・販売メーカー、アルコ株式会社 水環境部 部長 西山 朗様にお話を伺いました。

IoT導入の背景

今回、当社サービスを導入いただきました、土壌を使った浄化槽「ソフィール」は、高度な処理水によりトイレ洗浄水への再利用が可能で、国立公園など自然地域のトイレ、観光地の集客施設、防災施設などで特に効力を発揮するサービスです。

世界遺産のような景勝地の公衆トイレや観光地などにシステムを導入される場合、想定外の異常が発生した際の迅速な維持管理体制を構築することが課題でした。導入地は山間部や都市部から離れた施設も多く、不具合の発見が遅れた事により、その後の維持管理対応が困難になるケースもありました。また全国の納入済み物件の維持管理対応を行うにあたって労力とコストを削減する事が悲願でした。

SORACOMを選ばれた理由

それまで検討した遠隔監視のシステムはとても高額で現実的なものではありませんでしたが、ソラコムの遠隔監視の機器は特別な技術、知識がなくても試作開発が可能で、かつ動画の参照データがとても役に立ちました。価格が安かったことも手軽にスタートできた理由です。現在の遠隔監視のシステムをゼロから素人が構築できたのはとても分かりやすい動画配信データと懇切丁寧な問合せサポートのお陰です。

IoTで実現できたこと

汚水処理システムの制御盤には水位の異常やポンプ等の機器の漏電、過負荷の異常をお知らせする警報出力が標準装備されています。当社では、制御盤から出力された一括警報の出力をSORACOM LTE-M-button plusを利用してSORACOMユーザーコンソール内にデータを格納、担当者にメールを配信する事で不具合の早期発見、クレームの発生防止、維持管理コストの削減が実現できました。その他、システムの稼働状況や緊急状態をお知らせする遠隔監視も並行して運用しています。

ご利用いただいたサービス

ご利用いただいたデバイス

担当からの一言

アルコ様は SORACOM の利用経験がないところから自走して検証・実用化をされました。技術サポート窓口は実用化までの過程のなかで何度か支援させていただきましたが、一つ一つ問題を解消するお手伝いをすることで実用化のお役に立てたことをとても喜ばしく感じております。また、いただいたお問い合わせの中には SORACOM サービスの品質向上に繋がるヒントも多くあったため、今後の開発に活用していきます。

カスタマーリライアビリティエンジニア 三國(mick)

今後もソラコムでは、IoTを活用したビジネス課題の解決や新しいビジネスへの取り組みをご紹介してまいります。現在公開中の事例サイトは、こちらからどうぞご覧ください。

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