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ソナス、省電力無線通信「UNISONet」の特徴を生かした、「配線レス 可搬型屋内測位システム」

CEATEC 2002「スタートアップ&ユニバーシティエリア」

 2022年10月18日から21日にかけて幕張メッセで開催されている「CEATEC 2022」。会場の一角には、設立9年以下のスタートアップ企業および大学と教育機関を対象とした展示エリア「スタートアップ&ユニバーシティエリア」が開設され、他のエリアと同様に来場者から注目を集めている。同エリアに出展するスタートアップのブースをピックアップして紹介する。

 ソナス株式会社は、開発中の新サービス「配線レス 可搬型屋内測位システム」を展示。同システムは、UWB(超広帯域無線)やビーコンなどの屋内測位技術を同社独自の省電力無線通信技術「UNISONet(ユニゾネット)」と組み合わせることで配線レスでのアンカー(固定局)設置を可能にした、小規模からの導入や複数箇所でも利用できる位置情報インフラだ。

「UNISONet(ユニゾネット)」の無線モジュール

 従来の屋内測位システムでは、人や物に付けるタグを検出するためのアンカーには電源と通信用の有線接続が必要だ。しかし、建設時の短期間のためだけに、配線工事とその調整を行うにはコストも手間もかかるという課題がある。これに対して同システムでは、独自の省電力メッシュ型IoT無線でアンカー間の通信を無線化し、さらにアンカー自体がバッテリーで駆動するので配線工事が必要なく、まさに置くだけで簡単に設置できる。

ブースに置かれていたアンカー。無線通信かつ電池駆動のため完全に無線で、三脚に取り付けられているのみという手軽さだ

 展示ブースの角にも、アンカーを取り付けた三脚がさりげなく立てられていた。線がないので三脚ごとそのまま手に持って簡単に移動もできる。各アンカーやタグの位置などのデータは「UNISONet」で収集され、手元のモニターでリアルタイムに確認できる仕組みだ。

 また、展示ブースでは、こちらも開発段階とのことだが、ビーコンの中にセンサーを搭載して位置情報をBluetoothで飛ばし、他のデータと一緒に「UNISONet」で収集するという試作アイデアも紹介されていた。

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