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障がい者が「学び・はたらく」ことを「当たり前」に!UDトークを使った、障がい者による文字起こしサービス2022年10月より正式スタート

Shamrock Records株式会社
2022年10月19日

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Shamrock Records株式会社
UDトーク他のアプリ提供により全面的にサポート


UDトークをはじめとする高精度の音声認識システム等を開発するShamrock Records株式会社(シャムロック・レコード、本社:東京都練馬区、代表取締役:青木秀仁)は、NPO法人 障がい児・者の学びを保障する会(本部:東京都練馬区、代表:大森梓)が2022年10月より正式にスタートする「文字起こしと字幕データ作成」サービスを、UDトークをはじめとする自社アプリの提供により全面的にサポートします。

▶︎「文字起こしと字幕データ作成」サービス 詳細 https://npo-manabinokai.com/3-b-s/mojiokoshi/

作業風景
作業画面

UDトークは、高精度の音声認識アプリケーションとして2013年の登場以来、多くの方々にご愛用いただいてきました。健聴者から難聴者やろう者のコミュニケーションサポートとしてのUDトークの使用は、すでにノーマルなことと捉えられています。一般企業でのさまざまな形での商用利用や、外国語でのコミュニケーション、マスメディアの方々に日常業務の補助ツールとして便利に使用していただくなど、その活躍の場を拡げ、現在多くのイベントや会見などでUDトークによるリアルタイム字幕が提供されていることも珍しくありません。

この度、NPO法人 障がい児・者の学びを保障する会が、主に知的障がい者の就労機会として、音声からテキストに変換する「文字起こしと字幕データ作成」を事業化するにあたり、「UDトーク」や「字幕エディター」を活用し、最初期段階の文字起こしから内容をチェックして納品するという一連のサービスにおいて、技術提供や運用サポートをシャムロック・レコードが担当します。



「文字起こし」サービス立ち上げの経緯 NPO法人 障がい児・者の学びを保障する会 代表 大森 梓のコメント

私たちが生きる社会において、障がい者とは多くの場合には「できない人」、「困っている人」で、「助けるべき対象者」とみなされています。ダイバーシティや共生社会という言葉が定着してきた今日でも、このような状況は大きく変わっていません。
障がい者=できない人・困っている人、から脱却し、一方的に助けてもらうだけのではなく、互いに支え合う双方向的な関係性の中で真に共に生きることができないのかを考えてきたNPO法人 障がい児・者の学びを保障する会では、社会の中で他者との相互的な関係の中に、自分がいることを実感できるような場を創りたいと考えてきました。

障がい者には、「はたらく」の前に「学ぶ」という大きなハードルがあります。知的障がいがあるといわれる子どもたちは、ゆっくり成長すると言われることが多く、特別支援教育で個別ニーズに合わせて学習することがほとんどで、高校や特別支援学校高等部まではこのような「学びの場」は存在しています。しかし、高等教育の機会がほぼない(進学率約1%)ため、ほとんどの児童・生徒は、学校卒業後は社会に出て「はたらく」ことになる状況です。ゆっくり成長するといわれる知的障がいの特徴を考えれば、なおさらこの社会への移行の在り方では不安な状態で社会に出ていると言わざるを得ません。

こうした現状により、本人が働く意義を理解していない、金銭管理、対人コミュニケーション、性知識などが未学習(未経験)のまま就労することになります。その結果、様々なトラブルにつながったり、それが理由で離職(解雇)に至っているケースも多くあることがわかっています。こうした「学ぶ」機会がないまま社会に出て行かざるを得ない現状に疑問を抱き、2017年NPO法人を立ち上げ、障がい当事者が社会に移行するための学びや場所を保障する活動を開始、2019年4月より障害福祉制度事業(生活訓練事業)として、学びの場をスタートしました。
こうして「学びの場」を創ってきた私たちの次なる願いは、その「学びの場」で開花した個々の才能を地域の中で活かせる「仕事」を創出したいというものでした。

そのような折、練馬区の地域活動で、UDトークの開発者であるシャムロック・レコードの青木代表と出会いました。青木さんの働き方に関する柔軟な考え方や、UDトークというテクノロジーによって、これまで諦めざるを得なかった人たちの「はたらく」が生まれました。
映像に字幕がつくことで、情報を取れるようになる人や取りやすくなる人たちがいることを学び、その人たちの役に立っているという実感を持ちながら、障がいのある(といわれる)人が「仕事」としてそれを担っています。こうした取り組みが、社会にある一方的な障がい者のイメージや、仕事の在り方そのものへの変化をもたらすことができるものと期待しています。



「文字起こしとデータ字幕作成」サービス概要

このサービスは、NPO法人 障がい児・者の学びを保障する会が運営する、就労継続支援B型事業「3B!!!s(スリービーズ)」※で承ります。

<サービスの流れ>
1. NPO法人 障がい児・者の学びを保障する会が窓口となり、文字起こしを希望されるお客様から動画・音声データまたはYouTubeのリンクをいただき、音声認識技術を活用して、大まかなテキスト化を行います。

2. テキスト化されたデータを、担当者が専用ツールを使って音声データを聴きながら突き合わせをし、誤認識部分を手作業にて修正します。

3. 品質チェック担当者が最終データの確認をし、お客様へご要望の形式(テキストデータや字幕データ)でメール等の方法でご納品します。

<利用料金>
150円(税込165円)/分(文字起こし対象の時間はメディアの長さや作業対象箇所によります)
・音声認識である程度きちんと結果が出てくるような綺麗な収録状態の動画や音声に限ります(お断りするケースもあります)
・納期は5営業日以上いただきます(お急ぎの場合は対応できません)
・一般的な表記で音声認識の誤認識箇所を聞こえたとおりに文字起こしをします。細かい助詞や固有名詞の表記などはご依頼元で修正していただきます
・提出形式はテキストやCSVやSRT(一般的な字幕データ形式)です。「字幕エディター」で再編集可能なデータもお渡しできます

サービス詳細はこちらをご覧ください→  https://npo-manabinokai.com/3-b-s/mojiokoshi/

※ 3B!!!s(スリービーズ)は、NPO法人障がい児・者が学びを保障する会が運営する障がいのある人たちの働く事業所の名称です。 事業の名称は、障害福祉サービス就労継続支援B型事業と言います。3B!!!sでは、障がいのある人たちが複数種の仕事をしており、その うちのひとつと仕事として、文字起こしの作業を行っています。


UDトークについて





<UDトークとは>
コミュニケーション支援・会話の見える化アプリ。コミュニケーションの「UD=ユニバーサルデザイン」を支援するためのアプリです。

・「音声認識+音声合成」機能を使って視聴覚障害間コミュニケーション
・「多言語音声認識&翻訳」機能を使って多言語コミュニケーション
・「漢字かな変換や手書き」機能を使って世代間コミュニケーション

これら3つのコミュニケーションを実現します。1対1の会話から、多人数の会話や会議まで、オンラインでもオフラインでも幅広く様々な方とのコミュニケーションに活用できます。

<シャムロック・レコード代表取締役 青木秀仁のコメント>
今回の事業化では、企業や一般の方からの「文字起こしと字幕データ作成」のご依頼に対し、UDトークを使ってNPOの作業者の方々が行う作業において、技術提供や運用サポートを担当します。練馬区という地元で、事業者同士がコラボレーションして生まれた共同事業であり、その意味でも大変意義があり喜ばしいことだと思っています。当社は今後もこのような事業化に積極的に参加していきたいと考えています。



Shamrock Records(シャムロック・レコード)株式会社について

本社: 〒176-0001 東京都練馬区練馬1-19-2 Nerikita bldg 202
代表者: 青木秀仁
事業内容: コンピューターソフトウェアの企画・開発・販売又はその請負
音楽CD制作並びにその請負又は委託
音楽レーベルの運営および出版
レンタルスペース事業(Nerima Base:https://nerima-base.tokyo/
URL: https://udtalk.jp/



NPO法人 障がい児・者の学びを保障する会について



NPO法人障がい児・者の学びを保障する会は、 様々な学びの機会づくりを通して
誰もが人との関わりのなかで、 発達と学習ニーズに合わせて学べる教育を創造し
豊かな選択肢があり、自分らしく生きられる社会の実現をめざします

所在地: 〒179-0076 東京都練馬区土支田3-20-2
代表者: 大森梓
URL: https://npo-manabinokai.com/

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