堺市、デザイン経営支援事業「Design SesSA」の卒業企業の商品開発を発表
堺市は2022年10月7日、2019年に実施したデザイン経営支援事業「Design SesSA」の卒業企業である、株式会社オフィスリールと中尾食品工業株式会社が新たな商品開発を行ったと発表した。「Design SesSA」では、デザイン経営の導入支援、デザイン思考の学びによるプロダクト開発や地域中小企業の共創を目的に、ハンズオン支援に取り組んだ。
オフィスリールは、文具だけで豆本作りが体験できるキット「mamenowa(マメノワ)」を新たな商品名とロゴマークとともに、リニューアルして販売する。発売は11月上旬に7種類、12月に7種類程度追加予定で、その後も順次発売予定だという。価格は1100円。
手作りの創作絵本が楽しめる店として2005年から営業を続ける同社の「ギャラリーリール」では、絵本作りが好きな人や絵本作家が手作りした絵本や、企画出版された絵本を取り扱っている。2008年から、子どもや初心者でも「切る、折る、貼る」といった紙工作の工程で制作できる豆本キットを企画、販売していた。その後「Design SesSA」に参加し、自社商品の特性を生かした改良プロセスや販路開拓について学び、一から商品開発や店舗活動の見直しに取り組んだ。
中尾食品工業は1927年創業、大阪府堺市で唯一のこんにゃく、ところてん製造事業者。芋100%のこんにゃく商品開発や冷凍こんにゃく製造技術を有し、こんにゃくの新たな可能性を追求している。「Design SesSA」に参加後、大阪市のデザイン会社(有限会社セメントプロデュースデザイン)と「Training Noodle」シリーズを開発した。
「Training Noodle」のラインアップは、フィットネス向けのプロテイン含有「SHAPE MEN」、ランナー向けの鉄分入り「IRON MEN」、代謝にアプローチしたい人向けのカプサイシン入り「FIRE MEN」の販売を開始。こんにゃく老舗メーカーとして新たな挑戦に取り組む。価格は各1つ250円。8個、20個、45個セットもあり。