シャープは10月29日、業界で初めて4K放送に加えて、地上デジタル放送などのハイビジョン放送の「HEVC長時間録画」にも対応した「AQUOS 4Kレコーダー」6機種を発売する。実売価格は機種により異なるが9万6800円前後から17万6000円前後の見込み。
本機は、画像処理エンジン「Medalist BD」を搭載。4K放送に使用している高画質圧縮技術「HEVC(High Efficiency Video Coding)」により、4K放送を4K画質のまま、2番組同時に長時間モードで録画することができる。
今回新たに、ハイビジョン放送の録画にもHEVC技術を応用※1。録画時の画質設定を「2K HEVC 2.4倍」モードにして地デジを録画する場合、圧縮による画質の劣化を抑えながら、DRモードの約1.7倍の長時間、ハードディスクに録画することが可能。地デジの録画をキレイなままたっぷり保存することができる。
※1 一度DRで録画した後、電源OFF時にHEVCに変換する。自動録画や直接録画では2K HEVC長時間画質は選べない
HEVC技術は、ブルーレイディスクへのダビングにも対応。50GBの2層ディスクにダビングする場合、DRモードではダビング可能時間が約6時間10分だが、「2K HEVC 2.4倍」モードでは、約10時間20分の録画が可能。お気に入りの連続ドラマなどを高画質のまま1枚のブルーレイディスクにまとめて保存することも可能だ。
映像処理技術「5upコンバーターPRO」は、画質を決める5つの要素である「解像度」「輝度」「色域」「フレームレート」「ビット深度」を4K放送級※2にアップコンバートして出力することができ、地デジやブルーレイソフトも色鮮やかな美しい映像で楽しめる。
※2 4K放送とまったく同じ画質になるわけではない
テレビ「AQUOS」の「AIオート」モード※3との連動機能も搭載。映画やドラマ、スポーツなど、録画した番組のジャンル情報を再生時にAQUOSに送信し、AQUOSが、ジャンルに合わせた映像に自動で調整するので、コンテンツに適した色彩・明暗・精細感により没入感を高めるという。
※3 100万以上の映像を学習したAIが人の顔や空などを高精度で検知し、その結果と番組のジャンルにあわせて映像を自動で調整するテレビ「AQUOS」に搭載の映像モード