最新パーツ性能チェック 第383回
動画エンコードもRTX 3090 Tiの半分に!? 内なる平穏を得られる最強GPU
DLSS 3でGeForce RTX 4090の真の実力を開放!4K+レイトレ最高画質で120fpsを実現
2022年10月12日 13時00分更新
本稿はTSMC 4Nノードで製造されたAda Lovelace世代の「GeForce RTX 4090 Founders Edition」(以下、RTX 4090 FE)のレビュー記事の3回目となる。第1回目は注目すべき技術の解説と基本的ベンチマーク、第2回目は実ゲームにおけるパフォーマンスや消費電力効率について考察した。
最終回となる第3回目では、RTX 40シリーズで最も注目すべき新機能「DLSS Frame Generation」の検証と、RTX 4090 FEとクリエイティブ系アプリの組み合わせによるパフォーマンスを検証する。
【検証環境】 | |
---|---|
CPU | インテル「Core i9-12900K」 (16コア/24スレッド、最大5.2GHz) |
CPUクーラー | ASUS「ROG RYUJIN 360」 (簡易水冷、360mmラジエーター) |
マザーボード | ASRock「Z690 PG Velocita」(インテルZ690、BIOS 11.01) |
メモリー | Kingston「FURY Beast DDR5 KF552C40BBK2-32」(16GB×2、DDR5-4800動作) |
ビデオカード | NVIDIA「GeForce RTX 4090 Founders Edition」、 ASUS「ROG Strix LC GeForce RTX 3090 Ti OC Edition」(GeForce RTX 3090 Ti、24GB GDDR6X)、 NVIDIA「GeForce RTX 3090 Founders Edition」、 PowerColor「Red Devil AMD Radeon RX 6950 XT 16GB GDDR6」(Radeon RX 6950 XT、 16GB GDDR6) |
ストレージ | Corsair「CSSD-F1000GBMP600」 (1TB M.2 SSD、PCIe 4.0、システムドライブ)、 Silicon Power「SP002TBP34A80M28」 (2TB M.2 SSD、PCIe 3.0、ゲーム用ドライブ) |
電源ユニット | Super Flower「LEADEX PLATINUM SE 1000W-BK」(1000W、80PLUS Platinum) |
OS | Microsoft「Windows 11 Pro」(21H2) |
検証環境は前回とまったく同じだ。比較対象として「GeForce RTX 3090 Founders Edition」(以下、RTX 3090 FE)と「GeForce RTX 3090 Ti」(以下、RTX 3090 Ti)、「Radeon RX 6950 XT」(以下、RX 6950 XT)を準備したが、RTX 3090 TiおよびRX 6950 XTは強めのOC設定をしたファクトリーOCモデルである。RTX 4090 FEの補助電源ケーブルは8ピンケーブル4本を接続してはいるものの、TGPは定格の450W出力で運用している。
OSはWindows 11だが、安定性を重視してビルドは21H2とした。ReSizable BARやSecure Boot、コア分離(VBS)等はすべて有効化している。
GeForce RTX 40シリーズ(以下、RTX 40シリーズ)のみで利用できるDLSS Frame Generationについては、第1回で解説済みだ。簡単にまとめておくと、GPU側で前フレームと今フレームから、次のフレームを生成することでフレームレートを底上げするというもの。通常のフレームはCPUがGPUに命令して描画するが、DLSS Frame GenerationはGPUだけで描画できるのがポイントだ。
DLSS Frame Generationは従来のDLSSと同様にゲーム側の対応が必須だが、同時にRTX 40シリーズに実装されている「オプティカルフローアクセラレーター」の存在が必要だ。従来のDLSSはDLSS Super Resolutionと名を変え、既存のGeForce RTX 20シリーズ以降で引き続き利用可能になる。
現時点ではまだDLSS Frame Generationに対応したゲームが存在しないが、検証用のβビルドで試すことができた。前回の検証からRTX 4090 FEはフルHD(1920×1080ドット)やWQHD(2560×1440ドット)では負荷が足りずに回りきらないため、解像度は4K(3840×2160ドット)のみで実施する。また、DLSS Frame Generationでレンダリングされたフレームはゲーム内のベンチマーク機能ではカウントされないため、「CapFrameX」を利用してリアルフレームレートを計測した。
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