DNX Ventures、日本特化の複数ファンドを約260億円で一次組成完了、運用を開始
米国シリコンバレーと東京に拠点をおくベンチャーキャピタルのDNX Venturesは、2022年10月12日、自社を無限責任組合員とする4号ファンド(以下「4号日本ファンド」)および、フォローオン投資を目的とする「3号日本アネックスファンド」の一次組成を完了するとともに、シードスタートアップ投資を対象とする「シードファンド」の組成を目標額の30億円にて完了し、運用を開始したと発表した。
これらのファンドはいずれも、投資先に米国企業を含まず、日本のスタートアップ(一部アジア地域を含む)への投資に特化したもの。引き続き出資者の募集を行い、「シードファンド」と今回の「4号日本ファンド」、「3号日本アネックスファンド」を合わせ、累計400億円規模を目指している。
DNX Venturesは、日本の革新的な技術に裏打ちされた成長力の高いベンチャー企業への投資を拡充し、世界的視野を持ちながら日本の産業変革に挑戦する、日本のスタートアップの事業成長を支援していくとしている。
すでに「4号日本ファンド」「3号日本アネックスファンド」からは、一部スタートアップへの投資を実行しているほか、2021年に同社が組成し運用しているシードスタートアップ投資を対象とする「シードファンド」投資先を含めた複数の投資パイプラインから順次、新規投資を実行する予定。今後も、「シードファンド」の一部投資先への追加投資と、新規アーリーステージのスタートアップ投資を軸に、B2B領域の日本国内スタートアップへの投資を行っていくという。
投資領域については、これまでの日本を代表するSaaSスタートアップへの投資実績や経験を活かし、引き続きSaaSを中心とするB2B領域のスタートアップへ投資を行っていくとしている。