ISO25600の画像が綺麗になる「DxO PhotoLab 6」
フランスの写真専門メーカー「DxO」から、現像ソフト「DxO PhotoLab 6」が発売された。価格は機能限定版のESSENTIALが新規インストールで1万4900円、フルスペック版のELITEで2万3900円。
DxOは、1994年にフランスで産声をあげたデジタル画像処理のメーカー。当初は監視カメラのノイズ除去技術を開発していたが、民生用デジカメの分野にも手を広げ、現在はさまざまな現像ソフトやアプリ、プラグインをリリースしている。
DxOの強みは、今まで発売されたほぼすべてのデジタルカメラとレンズの計測データを有していること。それは「DxO MARK」というサイトで公開されており、誰でも閲覧できる。このレンズとカメラ本体によるデータに基づいた補正、AIを使った高度なノイズ除去技術により、デジカメで撮影した画像(RAWファイル)を完璧な状態にトリートメントし、現像プロセスを行なうという。
今回リリースした現像ソフト「DxO PhotoLab 6」では、ノイズ除去技術がさらに進化した。DeepPRIME XDによって、ISO25600の画像でもカラーノイズを綺麗に除去することができるという。
また、表示できる色域範囲も拡大。Adobe RGB 1998よりも広く、自然色を100%カバーできるとしている。
レタッチ機能も直感的かつ強力なものへと進化したほか、フォトライブラリー機能ではカラーラベルをつけての管理も可能とした。
そのほか、Apple M1やM2といったAppleシリコンにもネイティブに対応。より高速な処理を可能としている。なおWindowsの場合、GPUの搭載を推奨するとのこと。
ライセンスはサブスクリプションではなく、永久ライセンス制。価格は上記の通りで、PhotoLab 5からのアップデートにも対応している。30日間はすべての機能が無料で使えるお試し機能も用意されているので、普段はAdobeのLightroomやPhotoshop(Camera RAW)で現像している人も、試してみることをオススメしたい。
もうひとつの新製品「ViewPoint 4」は
レンズによるひずみを調整してくれる
またDxOからは、パースひずみ修正ソフト「ViewPoint 4」もリリースされた。
一般的にレンズの収差ひずみなどは、画面全体で補正をかける。だがViewPoint 4は特定エリアだけの調整を可能としているのがトピックスだ。
使い方は画面上の点を動かすだけ、という実にわかりやすいもので、誰でも簡単に使いこなすことができるだろう。
また基準線を引いて自動補正することも可能としている。細かな画像修正が簡単にできるので、風景撮影のみならず、ポートレート撮影にも使えそうだ。
こちらもAppleシリコンにネイティブ対応。またAdobe Lightroom Classic、Photoshop、Photoshop Elementsのプラグインとしても利用することができるとのことだ。
価格は新規インストールで1万900円。アップグレードが6900円となっている。