ASCII倶楽部

このページの本文へ

週替わりギークス 第256回

お仕事悩み、一緒に考えます。#30

27歳、営業。毎日一生懸命働いているはずなのに、何も残っていない気がします。

2022年10月15日 09時00分更新

文● 正能茉優

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

働き方・仕事についてのお悩み、募集しています!

 「こんな働き方はもう嫌だ…」「仕事がなんだか楽しくない」。
 日々働いていて感じる、誰かに聞いてほしい、でも人には言いにくい仕事の悩み。この連載では、そんなお悩みを一緒に考えます。

 何か一緒に考えてみたいことがあれば、匿名でも大丈夫なので、お気軽にメッセージください。お悩みメッセージお悩みメッセージはこちらから。

今年はあと3ヵ月しかない!

 ASCII読者の皆さん、こんにちは!正能茉優です。

 今月も、パーソルキャリア株式会社の新規事業企画、ハピキラFACTORYの代表、そして慶應義塾大学大学院の特任助教と、3つのお仕事をしています。

 さて、この連載「お仕事悩み、一緒に考えます。」では、今月も、読者の皆さまからいただいたお仕事に関するお悩みについて、一緒に考えていきます。

 今月は「どんな上半期でしたか? 今年度後半戦にやりたいことは?」というご質問にお答えしながら、「そう簡単には変わりばえのしない毎日の中での、目標の持ち方」について、考えていければと思います。

 この質問をいただいて「今年度も半分過ぎたのか……というか今年はあと3ヵ月しかないのか……」ということにびっくりしつつも、この記事が、今年度後半戦の過ごし方を考えるきっかけになれば幸いです!

毎日一生懸命なのに、何も残っていない気がします。

 こんにちは。
 今年も残すところ3ヵ月ちょっとと驚きながら連絡しました。
 今年も結構一生懸命働いたはずなのですが、自分の何が進歩したのか、自分に何が残ったのかわかりません。

 「今年」と考えると心が折れそうなので、「今年度」という括りに変えて、質問します。

 正能さんは、いろいろな仕事で忙しい毎日と思いますが、上半期で何が残りましたか?
 そして下半期は何をして、2022年度を終えたいですか?

 やり切った感の出るコツや考え方があれば、それも教えてください。
 (サイショさん・27歳・IT会社 営業職)

仕事とプライベートでそれぞれ「半期、1チャレンジ」を決めてます

 サイショさん、お便りありがとうございます。

 メールを見て、同じく、思わずびっくり。

 今年も残すところ、あと3ヵ月なんですね。

 同じく「今年」という括りだと絶望しそうなので、「今年度」という括りでお答えさせてください。(苦笑)

 まず、私の上半期ですが、取り組んだこととしては、仕事と衣食住と仕事と仕事と家族と友達と……という感じで、「何が残ったのか?」と聞かれると特に何があるわけでもなく、「ただただ一生懸命生きた」という、そんなところです。

 ただ、サイショさんが書いてくれたように「で、なんだったんだ?」となってしまうのを未然に防ぎたい思いで、ここ5年ほどは、仕事とプライベートでそれぞれ「半期、1チャレンジ」を決めて、取り組んでいます。

 チャレンジする内容は、「これまで面倒・苦手・やったことないなどの理由からやってこなかったこと」という縛りだけかけていて、あとはどんなことでもOKというのが自分ルールです。

 例えば、今年度上期の1チャレンジは、プライベートだと「パーソナルジムで毎週体を動かす習慣をつけること」で、仕事だと「違うと思うことを、違うと口にしてみること」。

(想像以上に小さいことだったらごめんなさい…!)

 ただ、私は体を動かすのが苦手でして、気候がいい時期のゴルフ以外はほぼ体を動かさず、さらに仕事柄ほぼ歩かない(どころか立たない)ので、「体を動かさないと」ということはこの数年ずっと気になっていました。
でも、仕事もそれなりに忙しいし、面倒臭いし、と先延ばしになっていたのです。

 他方、仕事に関しては、私は、人に対しても、自分に対しても、非常に許容度が高いので、一瞬違和感を感じても「あ、そういう考え方もあるのかな」「きっと、こういうことなのかな」と類推して腹落ちをしてしまいがちなのですが、そうではないコミュニケーション・マネジメントをしてみたらどうなるんだろう?と試してみたい気持ちになりました。

結果が出なくてもいいように、「セルフプロセス評価」で保険をかける

 とはいえ、そもそもそれなりに生活に追われている大人が、「面倒」「やれる自信がない」と思っていることをやって、成果が出るとも限らず。(私の場合は、成果が出るまで頑張れずに挫折することが多いです)

 ただ、成果が出ないと、二度と目標を立てたくなくなってしまうので、そうならないように、チャレンジできたことそのものを成果と思えるように、「これまでやってこなかったこと」を、チャレンジ項目には置いています。

 そうすれば、成果が出なくても、「ナイスチャレンジ!」とセルフプロセス評価ができるからです。(笑)

 例えば、「パーソナルジムで毎週体を動かす習慣をつけること」という1チャレンジを、その結果として「Xキロ痩せること」とか「Yくらい筋肉をつけること」に変えてしまうと、うまくいかなかった時に落ち込むので、それは避けています。

下期の1チャレンジは…!?

カテゴリートップへ

この連載の記事

ASCII倶楽部の新着記事

会員専用動画の紹介も!