高画質・高音質だけじゃない!機器連携でBRAVIAの魅力はさらに広がる
今年登場したBRAVIAの最新モデルは、高画質や高音質の向上だけではなく、さまざまな新しい魅力が加わっている。その魅力を確かめるべく、アスキー編集部員がAVライター鳥居一豊氏とともにソニーの商品展示スペース「BRAVIAサロン」にお邪魔して、新しい魅力を体験させてもらった。
まずは、BRAVIA CAMを体験した。これはBRAVIAにセットする外付け型のカメラで、機器連携によってさまざまな機能が楽しめるようになる。
なお、BRAVIA CAMはA90K/A80K/X95K/X90K/X85K/X80K/X80WKシリーズに追加できるUSB接続タイプ「CMU-BC1」(実売価格2万4200円)とBRAVIA CAMが付属するA95Kシリーズがあり、追加することでこれから紹介する機能を利用できる(ソフトウェアアップデートにて対応予定)。
BRAVIA CAMでできることは、試聴位置に合わせた「画音質調整」、子供が画面に近づきすぎたときに自動で警告する「近すぎアラート」、Google Duoを使った「ビデオチャット」機能がある。
これに加えて、近日対応予定の新機能が「自動省電力モード」と「ジェスチャーコントロール」。「自動省電力モード」はカメラが人がいない状態を検知すると画面の明るさを落として電力消費を抑えるもの。「ジェスチャーコントロール」はテレビに向かってジェスチャーするだけでテレビの操作ができるというものだ。今回はこれを実際に試させてもらった。
ジェスチャーコントロールを行なうには、まずは手の平を開いた状態で軽く持ち上げる。友達に挨拶するときなどに手をふる感じだ。カメラがこれを認識すると、ジェスチャーコントロール用の操作画面が表示される。そのまま手を右に動かすと再生、左に動かすと一時停止となる。手を上下に動かせば音量の調整ができる。テレビ視聴時の場合だと、左右でチャンネルの切り替え、上下で音量調整となるようだ。
そして、人差し指をさした状態では、左右で早送り/早戻し、上下でチャプタースキップとなる。実際に試してみても手の動きをきちんと認識して操作が反映される。このほか、手を開いた状態から握った状態にすると電源オフとなる。サバイバルゲームでハンドサインを行なっているような感じで、なかなか面白い。ちょっとした操作のたびにリモコンを探す必要もないので便利だ。
テレビの操作はリモコンを使うのが一般的だが、現代では音声操作も普及しつつある。これにジェスチャーコントロールも加わると、より快適にテレビを楽しめるようになるだろう。
Google Duoに対応する端末と幅広くビデオ通話ができるのも、家族や友人との遠隔コミュニケーションにも役立つ。今やパソコンの多くがビデオカメラの内蔵が当たり前になっているように、薄型テレビもカメラ内蔵が当たり前の時代が来るかもしれない。
BRAVIA CAMはどのようにテレビの前の人を認識している?
BRAVIA CAMの仕組みを簡単に説明しよう。BRAVIA CAMは約45度の角度でテレビの前の様子を認識していて、顔認識技術などを応用して、その範囲内にいる人物を把握している。もちろん、複数の人が居てもそれぞれを認識している。
画音質調整では、テレビに一番近い人、複数の場合は多くの人がいるところに合わせて、画面の明るさや音の左右のバランスを調整するという。「近すぎアラート」機能があるように、テレビからの距離も把握しているなど、なかなかに高性能だ。