前へ 1 2 3 次へ

タワー型PCなら、将来の拡張性もバッチリ!

フルHDでゲームが楽しめるコスパ重視のゲーミングPC「GPC-03V165C」

文●宮里圭介 編集●北村/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 PCゲームを快適に楽しみたいとなれば、CPU内蔵のグラフィックスでは性能が足らず、GPUを搭載したゲーミングPCが必要となる。最近はノートPCにGPUを搭載したゲーミングモデルも増え、選択の幅がかなり広がっているのはうれしいことだ。

 とはいえ、性能が高いCPUやGPUは発熱も大きく、そのぶん冷却も重要となる。ゲーミングノートPCはサイズの制限から、どうしても冷却性能を高めづらく、結果、スペックのわりにデスクトップPCほど性能が出ないことが多い。また、性能は出るものの、常用できないほどの大騒音に悩まされる……なんてこともある。

 もうひとつ、ゲーミングノートPCで困るのが、将来のアップグレードが難しいことだ。メモリーの増設やSSDの換装くらいはできるものの、デスクトップPCのように、CPUやビデオカードの載せ替えまではできない。

 省スペース性では圧倒的にノートPCが有利だが、性能、騒音、将来のアップグレードなどを考慮すると、タワー型のゲーミングPCを選ぶほうが満足できる結果となるだろう。

 では、タワー型のゲーミングPCであればなんでもいいかといえば、そう簡単ではない。一番の問題は、価格だ。4K解像度でのプレーや、レイトレーシングを使った美麗な画面、大型タイトルも快適に動作する高性能などを求めると、20万円どころか30万円を超えてきてしまう。

 これとは逆に、とりあえず動けばいいと10万円を切る激安モデルを購入してしまうと、目当てのゲームがまともにプレーできない可能性が高くなる。もちろんCPUやビデオカードを載せ替えれば性能をアップできるため、すべて無駄になるということはない。しかし、それなら最初からより高スペックのPCを選ぶほうが賢いだろう。

 ゲーミングPC選びで難しいのは、このスペックをどう選ぶのかだ。今回紹介する「GPC-03V165C」は、コスパ重視ながらも多くのゲームを遊べるだけの実力を持ち、将来のアップグレードも可能なタワー型モデルとなる。

GPC-03V165Cスペック表
CPU AMD「Ryzen5 4500」(6コア/12スレッド、最大4.1GHz)
マザーボード GIGABYTE「B550M DS3H」(インテルB550、マイクロATX)
メモリー Crucial純正 8GBx2、3200MHz
ビデオカード GIGABYTE「GV-N1656OC-4GD R2.0」 (GeForce GTX 1650)
ストレージ Crucial P2 M.2 SSD 500GB
電源ユニット 650W(80PLUS BRONZE)
ケース GIGABYTE「GB-C200G」
OS Microsoft「Windows 11 Home」64Bit DSP版

価格性能比重視で高いゲーミング性能を実現!

 「GPC-03V165C」のスペックを見てもらえるとわかる通り、パーツ構成は最新ではなく数年前のもの。しかし性能は今でも十分通用するため、利用上はなんの問題もない。キーとなるパーツをいくつか紹介していこう。

 PCの性能を大きく左右するCPUで採用されているのが「Ryzen 5 4500」。このCPUは6コア/12スレッドとなるもので、アーキテクチャーとしてはZen 2世代となる。

CPUには「Ryzen 5 4500」を搭載。6コア/12スレッドのCPUで、ゲーム用途で十分な性能がある

 多くのゲームはマルチスレッドに対応してきているが、そこまで分散処理に向いている用途ではないため、8スレッドもあれば十分というタイトルがほとんどだ。そのため、6コア/12スレッドのRyzen 5 4500であれば性能不足になることはまずなく、むしろ余裕がある。ブラウザーで攻略情報を見たり、Discordなどのチャットツールを同時に利用したりしても、ゲームへの影響はほとんどない。

 3Dゲーミング性能を大きく左右するビデオカードには、「GV-N1656OC-4GD R2.0」を採用。このビデオカードはGPUにGeForce GTX 1650を搭載したエントリーモデルで、標準では1590MHzで動作するところ、1635MHzのオーバークロック動作となっているのが特徴だ。

GeForce GTX 1650を搭載する「GV-N1656OC-4GD R2.0」を採用。VRAMは4GB

 最新モデルと比べてしまうと機能も性能も見劣りしてしまうが、それでも多くのゲームをフルHDで動かせる実力がある。実際どのくらいの実力となるのかは、定番ベンチマークを使って後で検証していこう。

 CPUやメモリー、ビデオカードなどを接続する基幹パーツとなるマザーボードには、「B550M DS3H」を採用している。

チップセットにAMD B550を搭載したマイクロATXマザーボード、「B550M DS3H」

 チップセットがAMD B550ということもあり、今回搭載しているRyzen 5 4500はもちろんのこと、Ryzen 5000シリーズにも対応しているのが大きい。CPU性能を強化したくなった時でも、新しく高性能になったRyzenシリーズを搭載できるからだ。

 うれしいのは、マイクロATXとコンパクトなマザーボードながらも、メモリースロットを4本搭載していること。メモリーは標準で8GBが2本装着されており、合計16GBと当面十分な量が確保されているが、写真現像や動画編集など、よりメモリーが必要となる用途で使いたくなった時でも、容易に増設できる。

 ストレージに採用されているのは、「Crucial P2」(500GB)。コスパ重視のPCでは256GBということも多いのだが、サイズの大きいゲームを楽しむには足りなくなりがち。その点500GBもあれば、余裕をもって遊べるのがメリットだ。

「Crucial P2」(500GB)を採用。PCIe3.0×4接続でNVMeに対応し、速度もまずまず

 廉価モデルとはいえSATA接続と比べれば何倍も高速となるため、価格性能を考えればベストといっていい選択肢だろう。

 どれも最新パーツではないとはいえ、3Dゲームを楽しむのに十分な性能を確保。それでいて、12万9800円と価格が抑えられているのが魅力だ。

前へ 1 2 3 次へ

過去記事アーカイブ

2024年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
2023年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2022年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2021年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2020年
01月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2019年
01月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
11月
12月
2017年
08月
2015年
04月
09月
2014年
10月
2010年
01月
02月