Core i7-1165G7搭載モデルでパフォーマンスチェックをしてみた
富士通の「ESPRIMO WF1/F3」は、カスタマイズ次第で軽めのゲームも写真編集もできる一体型PCだ (1/2)
2022年07月29日 09時00分更新
富士通クライアントコンピューティングの「ESPRIMO WF1/F3」は、同社の直販サイト「富士通 WEB MART」にて購入できる一体型パソコンだ。スリムでスタイリッシュなボディーに、美しい映像のディスプレーを搭載しているのが特徴。BTOでテレビチューナーを搭載することまで可能だ。
スペックは、BTOにて細かくカスタマイズできる。今回試用したモデルは、CPUがインテル「Core i7-1165G7」(4コア/8スレッド)、メモリーが8GB、ストレージが約256GB SSD +約1TB HDD。そのほか、光学式ドライブはBlu-ray Discドライブとなる。この構成で価格は税込で21万9480円だが、8月10日14時までは22%オフの17万1194円。なお、最小構成時は税込15万2680円となり、同じく8月10日14時までは22%オフの11万9090円となる(7月28日時点)。
前回はESPRIMO WF1/F3の外観と使い勝手についてレポートしたが、今回はベンチマークにてそのパワーを見ていこう。
軽めの写真編集など、やりたいことがほぼできる性能
まずは「PCMark 10」を使って、ESPRIMO WF1/F3の総合力をチェックする。総合スコアは「5072」とそこそこなのだが、内訳を見ていくとソフトウェアの起動やブラウザーの描画を示す「Essentials」においては「9529」とかなりの高い数値が出ている。WordやExcelなどの処理能力を示す「Productivity」でも「6698」と必要十分以上のスコアとなっていた。
一方で動画や画像編集、3Dグラフィックス処理などを示す「Digital Content Creation」は「5548」と少し低め。とはいえCPU内蔵グラフィックスであることを考えれば十分といえる。しかもより細かく見ると「Photo Editing Score」は「9588」と高いスコアになっているため、軽めの写真編集といった処理は快適にこなせるはずだ。
CPUそのもののパワーをチェックする「CINEBENCH R23」では、CPU総合が「5634pts」、コア単体では「1458pts」であった。ベンチマーク内のランキングを見てみると、さすがにデスクトップ用のCPUにはかなわないが、それらを除けば上位のパワーを持っている。
ストレージは、メインドライブとなるPCIe接続SSDと、データドライブとなるHDDの2台。下の結果画像を見てもらうとわかるが、HDDはそれなりの速度だが、SSDはかなり高速だ。これならばOSの挙動やファイル操作においてもたつくといったことはないだろう。
CPU内蔵グラフィックスでの3D処理能力は?
ESPRIMO WF1/F3は、CPU内蔵のインテル Iris Xe グラフィックスでの描画となる。3D処理においてはそこそこというイメージがあるが実際にはどうなのか。まず、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」でチェックする。
画質を「標準品質(ノートPC)」、解像度を「1920×1080」、表示方法を「フルスクリーン」に設定して検証したところ、スコアは「4549」で、評価は「普通」となった。
少し設定を変えて、画質を「標準品質(デスクトップPC)」、解像度を「1280×720」、表示方法を「フルスクリーン」にして検証。結果はスコアが「8053」で評価は「快適」となり、こちらだと軽快な動作が見込めるだろう。画質か解像度のどちらを選ぶかは好みとして、ライトな3Dゲームなら快適に遊べそうだ。
より重いゲーム系のベンチマークとして、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」を使用。設定は画質を「軽量品質」、解像度を「1280×720」にし、表示方法は「フルスクリーン」とする。結果はスコアが「3303」で評価は「普通」となった。ヘビーな3Dゲームでも、設定を調整すればなんとか遊ぶことができそうだ。
最後は「3DMark」のDirectX 12の処理能力を見る「Time Spy」。スコアは「1486」となっており、CPU内蔵グラフィックスでこれだけあれば十分だろう。続けてCPU内蔵グラフィックスにおけるパワーをチェックする「Night Raid」も見ていく。スコアは「14127」と非常に高い。3Dゴリゴリの高解像度ゲームでなければ問題なく動くかもしれない。
これらの結果から、一般的な作業であれば問題なく動くうえ、軽めの3Dゲームなら十分遊べるスペックであることがわかっていただけただろう。