ソニーは7月6日、法人向けブラビアを始めとした同社のビジネスソリューションの内覧会を開催した。ソニーはここ数年、「LDS:Large Display Solution」として、大画面ディスプレーの展開範囲を拡大、個人向けだけでなく、大規模な展示施設向けのサイネージや企業導入などにも力を入れている。その構成製品やソリューションについて紹介する場となった。
法人向けブラビアとしては、7月4日に「BT30K/BZシリーズ」5機種を発表したばかり。43V型から75V型までのラインアップを揃えている。ブラビアならではの高画質やインチ展開、ユーザビリティの高さに加え、プロモードを装備。チューナーも内蔵する。法人に適したパッケージや長い保守期間なども用意。会議室だけでなく、宿泊施設や教室に設置する用途も想定しているという。また、チューナーレスの業務用ディスプレーとしては「BZ40J/BZ」「BZ40H/BZ」「BZ35J/BZ」「BZ30J/BZ」も展開している。
業務用の32型以上のディスプレーとプロジェクターの市場は2022年度に41.4万台に達する見込み。2019年度と比較して117.7%の伸長率。そのうち55Vインチ以上のディスプレーは16.2万台で市場伸長の大半を占めている。コンシューマー市場は400~500万台の規模で推移しているため、その1/10程度だという。
ソニーはこれに加え“Crystal LED”という画面サイズを自由に設定できるディスプレーも展開。2017年から導入を開始。2021年9月にCシリーズ(コントラスト重視)、Bシリーズ(明るさ重視)を追加し、ショールームやバーチャルプロダクションなど幅広い場所で活用が進んでいる。
ビジネスプロジェクターについても幅広いラインアップを用意する。設置場所の規模に合わせて輝度や拡張性/設置性の提案をしている。
加えて大画面と組みあわせる音にも注力しており、先日「SLS-1A」を5月に発表、来年1月に発売する。ラインアレイ方式でスイートスポットの広さが特徴。磁性流体スピーカーや96kHz対応DSPによる高音質に加え、最大6台の拡張が可能だ。