ハイブリッドワークの広がりに合わせたセキュリティ対応、オンライン会議機能の向上など
NEC、インテル第12世代CPU搭載ビジネスPC「VersaPro」「Mate」33モデルを追加
2022年07月07日 10時00分更新
NECは2022年7月7日、ビジネス・教育向けPCである「VersaPro」および「Mate」シリーズにおいて、9タイプ33モデルのラインアップ追加を発表した。インテルの第12世代CPU(“Alder Lake”)やLPDDR5メモリ搭載(一部機種)といった基本性能の向上に加えて、ハイブリッドワークの広まりを受け、セキュリティ対応(vPro/vPro Essential)やオンラインミーティングの音質向上機能の搭載モデル拡充を行っている。出荷開始は7月中旬から8月中旬の予定。
今回発表された新商品群の大きなテーマが「広がるハイブリッドワークへの対応」だ。オフィスワークとリモートワーク(在宅、サテライトオフィスなどでの勤務)を併用するハイブリッドワークに注目が集まっており、ビジネスPCにおいてはモビリティの向上だけでなく、オフィスの自席を中心に利用するモデルでもセキュリティ対応やオンラインミーティングの品質向上といった要件が求められている。
13.3型液晶搭載のモバイルノートPC「VersaPro UltraLiteタイプVB」では、インテルの第12世代CPUと高速データ転送が可能なLPDDR5メモリを搭載して基本処理性能を向上。さらに「Core i5-1245U」搭載モデルではインテルvProプラットフォームに対応してハードウェアレベルでのセキュリティ機能を備えると同時に、マイクロソフトが提唱する「Secured-Core PC」にも対応。ファームウェアやBIOSレベルでの改竄攻撃を防ぐ。
USBポートでは、映像出力に対応したUSB Type-C(USB4 Gen3、Thunderbolt 4)×2ポートとUSB Type-A×2ポートを搭載しており、USB Type-Cのケーブル1本で充電をしながらディスプレイ出力も可能になっている。
15.6型液晶ディスプレイを搭載するビジネスノートPC「VersaPro タイプVD/VX/VA」では、従来モデルと同じディスプレイサイズながらも、ナローベゼル採用の新設計で筐体の左右幅を小型化。新筐体に合わせてキーボードのレイアウトやサイズの変更も行った。
また、オフィスにいる場合でもオンラインミーティングへの参加機会が増えていることから、これまでモバイルノートPCを中心に搭載してきたヤマハ製ソフトウェア「AudioEngine」を搭載。聞き取りやすい音声や周辺雑音の低減を自動で実現することで、音声に起因するリモート会議ストレスを軽減する。
なおタイプVDはインテルvProに、タイプVXはvPro Essentialsに対応しており、Secured-Core PCとしてセキュリティ向上をサポートする。
デスクトップPCの「Mate タイプME/MB/MA/ML/MC」では、全タイプでインテル第12世代プロセッサを搭載、さらにタイプMEではDDR5メモリを採用して処理性能を向上させている。
スリムタワーモデルのMate タイプME/MBでは、マルチディスプレイ表示機能を強化。これまでの最大3画面から最大6画面まで対応可能な幅を広げている。
さらに、Mate タイプMB/MCではvPro Essentialsに対応しており、ハードウェアレベルでセキュリティ機能を向上可能。加えて、全タイプでBIOS改竄の検知と自己回復を行う機能に対応している。
なお、今回発表の全モデルがWindows 11またはWindows 10のプリインストールに対応している(Windows 10はWindows 11 Proライセンスからのダウングレードとなる)。各タイプの希望小売価格、出荷開始予定日はそれぞれ以下のとおり。
今回の新製品は、NECの直販サイト「NEC特選街」でも7月7日より販売を開始する。「得選街専用モデル」(VersaPro J、Mate Jシリーズ)が提供され、一部タイプではキャンペーン価格も適用される(キャンペーン期間は7月7日から9月6日の予定)。