CPU&GPUをデュアル水冷化し冷却も盤石、ASUSで固めた高品質PCパーツにも注目
4K+レイトレも! 現行最強クラスのCore i-9+RTX 3090 Tiでオールジャンル死角なしのゲーミングPC「ZEFT GR29PBA」
2022年07月06日 13時00分更新
CPUとGPUでダブル簡易水冷クーラーを実現したパソコンショップSEVENのゲーミングデスクトップパソコン「ZEFT GR29PBA」(関連記事)(関連記事)。CPUに「Core i9-12900KS」(以下、i9-12900KS)を、GPUに「GeForce RTX 3090 Ti」(以下、RTX 3090 Ti)をそれぞれ採用した、2022年7月の時点で最高性能が期待できるモデルだ。
では、実際にゲームでどの程度のフレームレートが得られるのかが気になるところだ。そこで、テストを通じてZEFT GR29PBAのパフォーマンスを確かめてみたい。
ZEFT GR29PBA
https://pc-seven.co.jp/spc/16528.html
標準構成の価格:80万7180円(7月6日現在、セール適用後の価格)
試用機の価格:88万5480円(7月6日現在、セール適用後の価格)
試用機の主なスペック | |
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モデル名 | ZEFT GR29PBA |
CPU | Core i9-12900KS(定格クロック3.4GHz、最大クロック5.5GHz)、16コア24スレッド |
CPUクーラー | ASUS ROG STRIX LC II 360 ARGB |
グラフィックス | ASUS ROG Strix LC GeForce RTX 3090 Ti OC Edition(GeForce RTX 3090 Ti)※標準変更品 |
メモリー | DDR5-4800 32GB(16GB×2)、スロット数4のうち2スロット使用 |
ストレージ | 1TB M.2 SSD(Western Digital WD Blue SN850、PCIe 4.0)、2TB SSD(Crucial MX500、Serial ATA 6.0Gbps) |
PCケース | ROG STRIX Helios |
光学式ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ(外付けUSB接続) |
通信規格 | 2.5GbE有線LAN、Wi-Fi 6E/Bluetooth 5.0対応 |
電源ユニット | ASUS ROG Thor 1000W Platinum II(定格出力1000W、80PLUS Platinum認証 |
OS | Windows 11 Pro(64bit) |
現時点で最高クラスの性能を発揮
4Kでレイトレが快適にプレイ可能
まずは、定番ベンチマークソフトの「3DMark」(Version 2.22.7359)の結果からだが、ZEFT GR29PBAはFire Strike“無印”で4万を超える非常に高いスコアを発揮。テスト解像度が3840×2160ドットとなるFire Strike Ultraでも、ZEFT GR29PBAは1万以上のスコアを維持しており、このあたりはさすが最上位のCPUとGPUを採用しただけのことはあるといっていい。
DirectX 12のテストとなる「Time Spy」でも、ZEFT GR29PBAのスコアは優秀で、Time Spy Extremeでもスコアは1万を超えてみせている。DirectX 12でもZEFT GR29PBAは、かなり高性能が期待できるのは誰の目にも明らかだろう。
では、実際のゲームではどうのか、「バイオハザード ヴィレッジ」の結果を見てみよう。ここでは、描画負荷が最大となる「限界突破」プリセットを選択したうえで、レイトレーシングを有効にし、その状態でゲームをプレイ。その間のフレームレートを「CapFrame X」(Version 1.6.8)で取得した。なお、最小フレームレートの代わりに1パーセンタイルフレームレートを使用し、以下、「Minimum(1%)」と表記することをここで断っておく。
その結果だが、ZEFT GR29PBAは3840×1440ドットでもMinimum(1%)は100fpsに迫る勢いで、1920×1080ドットではMinimum(1%)は170fpsに達している。ZEFT GR29PBAは、やはり最高性能を備えうだけであって、バイオハザード ヴィレッジの結果も抜群で、とくに4Kでレイトレーシングを有効にしても快適なプレイを実現できているのは注目すべき点だろう。
続いて「Apex Legends」の結果に移ろう。ここでは、オプションから描画負荷が最大となるように設定し、プレイ中のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で測定した。その結果だが、ZEFT GR29PBAは、3840×2160ドットで常時100fps以上のフレームレートを発揮している点は立派の一言。
1920×1080ドットでは、最小フレームレートが190fps弱と非常に高く、コアなプレイヤーでも十分満足のいくパフォーマンスを発揮している。ZEFT GR29PBAを使用する際は、高リフレッシュレート対応のディスプレーと組み合わせたいところだ。
「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」(以下、FFXIV: 暁月のフィナーレ ベンチ)の結果をチェックしておこう。ここでは、「最高品質」に指定してベンチマークを実行しているが、ZEFT GR29PBAは3840×2160ドットで2万に迫るスコアを叩き出している。スクウェア・エニックスが示す指標では、スコアが15000以上で最高評価とされており、ZEFT GR29PBAであればFFXIVを4Kでも快適プレイできそうだ。
では、ZEFT GR29PBAのゲーム以外のパフォーマンスもチェックしておきたい。まずは、システム全体のポテンシャルを推し量れる「PCMark 10」(Version 2.1.2556)からだが、ここでは無償版でも利用できるPCMark 10“無印”のテストを実行している。
その結果だが、ZEFT GR29PBAの総合スコアは8600ほどと非常に高いスコアを発揮。スコアの詳細を見ても、3つのテストグループのすべてで10000超えを実現し、とくにDigital Content Creationで16000以上と目を見張るものがある。Digital Content Creationは、フォトレタッチが動画の編集といったコンテンツ制作のパフォーマンスを見るテストグループで、このあたりはCPUのi9-12900KSが真価を発揮した格好だ。
続いて、FFXIV: 暁月のフィナーレをプレイした、MotionJPEGで解像度度が1920×1080ドットの6分半の動画ファイルを用意。この動画ファイルを「FFmpeg」でH.264/AVCとH.265/HEVCへとトランスコードする際に要する時間を測定した。
その結果だが、ZEFT GR29PBAはH.264/AVCであれば6分ほどと、動画の実時間より早く作業が終了した点は評価できよう。負荷が大きいH.265/HEVCであっても、要した時間は16分ほどとかなり短く、さすがi9-12900KS搭載モデルといったところだ。
最後に「CrystalDiskMark」(Version 8.0.4)でSSDの性能をチェックしておこう。テストを行なった試用機では、SSDにWestern Digital製で「WD Blue SN850」の1TBモデルを搭載しているが、このSSDはPCIe 4.0接続に対応している。そのため、CrystalDiskMarkの結果も、シーケンシャルリードが最大で7000MB/s弱、シーケンシャルライトが最大で5300MB/sほどとかなり高速。
ランダムアクセス性能も、リードが最大で1000MB/s以上と申し分ない内容で、CPUとGPUに合わせてストレージも高速なモデルが採用されている点は好印象だ。
オールジャンルに対応したゲーミングパソコン
予算が用意できるならオススメの1台
以上のように、ZEFT GR29PBAはそのスペックに見合ったかなり高いポテンシャルを備えている。RPGやRTSといったゲームを4Kで楽しみたいという人や、フルHDでTPSやFPSにおいて高フレームレートを維持したい人など、ゲームのジャンルによって望むパフォーマンスは変わってくるものの、ZEFT GR29PBAであればどんなゲームでも快適にプレイできることは間違いない。
今回の構成で88万5480円と非常に高価だが、長期にわたってどんなゲームも最高設定で快適にプレイできることを考慮に入れると、納得のいく価格ではないだろうか。しかも、ゲーム以外の用途でも活躍できるパフォーマンスを備えており、とくに動画編集を行なう人にとっては魅力的な1台ではないだろうか。このZEFT GR29PBAは、予算が用意できる人にオススメの1台といっていいだろう。