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画面もCPUもトップクラスなのにこのお値段がウレシイ!

ASUS「Vivobook 15X OLED」は有機ELにHプロセッサー搭載で10万円台の「お買い得ハイパフォーマンスノート」だ

文●写真 ジャイアン鈴木 編集● ASCII

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 ASUSは15.6インチ有機ELディスプレーを搭載したクラムシェル型ノートPC「ASUS Vivobook 15X OLED X1503ZA」(以下、Vivobook 15X)を7月14日に発表した。

 本製品はリフレッシュレート120Hz、2880×1620ドットの有機ELディスプレーを採用。ディスクリートGPUは搭載していないが、3Dグラフィック性能に定評のある「インテルIris Xeグラフィックス」を内蔵する「Core i7-12700H」が採用されており、「ファイナルファンタジーXIV」などの3Dゲームをストレスなくプレイできる性能を備えている。また有機ELディスプレーは広色域なので、クリエイティブワークにももってこいのマシンだ。

 ASUSでは、Vivobook 15Xを、自分のPCの速度に不満が出てきた大学生から、マルチに仕事をこなす若い社会人向けの「お求めやすい価格のパワフルノート」に位置付けている。

 同時に、14型の「ASUS Vivobook 14X X1403ZA」も発表となった。こちらもインテルの12世代コアHプロセッサーを搭載したパワフルマシンで、ディスプレーは有機ELではないが、16対10比率のWUXGA(1920×1200ドット)で、タッチパッドに指紋センサーを搭載しているのが、15型との大きな違いで、直販価格は13万9800円からである。

「ASUS Vivobook 15X OLED X1503ZA」直販価格15万9800円~

CPUは第12世代のHシリーズを搭載で端子類もフル装備

 Vivobook 15XはOSに「Windows 11 Home 64ビット」、CPUに第12世代(Alder Lake)の「インテルCore i7-12700Hプロセッサー」を搭載。14コア(Pコア×6、Eコア×8)で20スレッド、最大4.7GHz。通常の高速モバイルノートが積むPシリーズはTDP28Wだが、12700Hは45Wと2倍近いパワーを持つ。メモリーは16GB(DDR4-3200)、ストレージは512GB(PCIe Gen3 x2接続)を搭載している。

 ディスプレーは15.6型有機EL(2880×1620ドット、120Hz、グレア、タッチ非対応)を採用。ディスプレー上部にはプライバシーシャッター付きの92万画素ウェブカメラと、アレイマイクを内蔵。スピーカーは本体底面に2W×2を配置している。

 インターフェースは、USB 3.2 Gen1 Type-C(映像出力と本体への給電非対応)×1、USB 3.2 Gen1 Type-A×2、HDMI×1、USB 2.0×1、3.5mmコンボジャック×1を装備。ワイヤレス通信はWi-Fi 6(11ax)、Bluetooth 5.1をサポートしている。

 本体サイズは356.8×227.6×20.2mm、重量は約1.7kg。70Wのリチウムポリマーバッテリーを内蔵しており、バッテリー駆動時間は約7.5時間と謳われている。

 ハードウェアスペックは1モデルで、オフィスアプリが「Microsoft Office Home and Business 2021」の「X1503ZA-MA331WS」(直販価格18万9800円)、「WPS Office 2 Standard Edition (3製品共通ライセンス付) 」の「X1503ZA-MA331W」(直販価格15万9800円)から選択可能だ。

 スペック上の注意点は生体認証センサーを搭載していないこと。OSにログインする際にはパスワードやPINコードを入力する必要がある。必要ならWindows Hello対応の指紋認証リーダーなどを購入しよう。USBドングル型なら2000円前後から購入可能だ。

本体天面。サイズは356.8×227.6×20.2mm、重量は約1.7kg

本体底面。冷却口からは大型の空冷ファンが見える

ディスプレーは15.6型有機EL(2880×1620ドット、120Hz、グレア、タッチ非対応)

テンキー付きの102キー日本語キーボードを採用

本体前面(上)と本体背面(下)。前面にはディスプレーを開けやすいように凹みが設けられている

右側面(上)には3.5mmコンボジャック×1、USB 3.2 Gen1 Type-C×1、USB 3.2 Gen1 Type-A×2、HDMI×1、電源端子×1、右側面(下)にはUSB 2.0×1を用意

ディスプレーは最大180度まで展開できる。美しい有機ELディスプレーを対面の人と一緒に見ながらPC操作が可能だ

パッケージには本体、ACアダプター、電源ケーブル、説明書類が同梱

ACアダプターのコード長は実測157cm、電源ケーブルの長さは実測89cm

ACアダプターの仕様は入力100-240V~1.5A、出力19V 4.74A、出力90Wだ。

本体の実測重量は1704g

ACアダプターと電源ケーブルの合計重量は実測333g

「HWiNFO64 Pro」で取得したシステムの概要。今回のマシンにはCore i7-12700H/RAM16GB(DDR4-3200)/512GB(PCIe Gen3 x2接続SSD)が搭載されていた

表計算に重宝するテンキー付き
ディスプレーのクオリティーはさすが最高クラス

 Vivobook 15Xはテンキー付きの102キー日本語キーボードを採用。キーピッチは実測19mm前後、キーストロークは実測1.5mm前後。キーボード面は剛性がしっかり確保されているが、タイピングしたときのフィーリングはややバタつく。

 テンキー付きということで、Enterキーとテンキーが密接しているが、Enterキーが大きめなので誤入力はしにくい。ただ「\」キーの幅が狭く、またBackspaceキーと密着しているので、ちょっと慣れが必要だ。

キーピッチは実測19mm前後

キーストロークは実測1.5mm前後

タッチパッドの面積は実測130×74mm

 15.6型有機EL(2880×1620ドット、120Hz、グレア、タッチ非対応)ディスプレーのクオリティーは非常に高い。

 カラーキャリブレーション機器「i1Display Pro」と色度図作成ソフト「ColorAC」で実測したところ、sRGBカバー率は100.0%、AdobeRGBカバー率は96.3%、DCI-P3カバー率は100.0%と広い色域を確認できた。クリエイティブワークで色調整に利用できるだけの広色域を備えている。

15.6型有機EL(2880×1620ドット、120Hz、グレア、タッチ非対応)ディスプレーは高輝度、広色域、広視野角が特徴。画像、映像を鮮やかに表示できる

実測したsRGBカバー率は100.0%、sRGB比は150.9%、AdobeRGBカバー率は96.3%、AdobeRGB比は111.8%、DCI-P3カバー率は100.0%、DCI-P3比は111.2%

有機ELディスプレーの焼き付きなどを軽減するために、画面のピクセルを更新して画質を最適化する「ピクセルリフレッシュ」、静止画像の継続的な表示を防止する「ピクセルシフト」、タスクバーの非表示、タスクバーの半透明効果などの機能が実装されている

 最近のASUSのウェブカメラの画質はレベルが高いが、本製品の92万画素ウェブカメラも室内灯下で明るく、正確な発色で撮影できる。解像度は決して高くないが、ビデオ会議用途であれば実用十分なクオリティーだ。

ウェブカメラは92万画素。プライバシーシャッターでレンズを物理的に閉じることができる

Windows 11の「カメラ」アプリで撮影。デフォルトよりも「HDR pro」を有効にしたほうが暖かな色味で撮影できた

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