無症状感染にも予防効果、 イスラエル大規模接種で 見えてきた終息への希望

MITテクノロジーレビューが入手したイスラエル保健省とファイザーの報告書によると、新型コロナ・ワクチンは現実世界でも感染を大幅に抑制できることが分かった。全人口の3割が接種済みのイスラエルは、世界で最初に集団免疫を獲得する国になる可能性がある。
下水に異変、急拡大する新型コロナ変異株を追跡できるか

何百万人もの人々がトイレに流す汚水から、感染力の強い新型コロナウイルスの変異株の広がりを追跡できるかもしれない。米国の一部で実施されている下水検査は、感染拡大の防止に役立つのだろうか。
SNSで加速した民主主義の危機、テック投資家にも求められる変革

今年1月の米国議会議事堂の襲撃を助長したツイッターやパーラーなどのソーシャルメディア企業は、ベンチャーキャピタルなしには存在し得なかった。投資家は社会に及ぼす影響を考え、責任を取るべき時が来た。
ロケット・ラボが大型ロケットを発表、スペースXの最大のライバルへ

ロケット・ラボは、スペースXの「ファルコン9」と直接競合する大型ロケット「ニュートロン」の建造計画を発表した。同社はこれまで小型ロケットに特化してきたが、人工衛星のメガコンステレーションやライドシェアの市場拡大を見据えて新たな方針を打ち出した。
米でも「動かないシステム」 ワクチン予約サイトで混乱

米国疾病予防管理センター(CDC)は新型コロナワクチン接種を効率よく予約・管理するためのWebサイト「VAMS」を、総額4400万ドルで大手コンサルティング会社に発注した。だが、トラブルが多発し、システムの採用を見送る州や民間の別のシステムに切り替える動きも出てきた。
クラブハウス流行、ソーシャルメディアの未来は「音声」か?

音声SNSの「クラブハウス(Clubhouse)」が招待制にもかかわらず人気を集めている。パンデミック下で注目される音声アプリは肉声の親密感を再び届ける一方、モデレーションに関する深刻な問題も抱えている。
ホームレスになったジャーナリストが、生活を取り戻すまで

ホームレスになり、逮捕され、ストーキング被害に合った女性ジャーナリストが、安定した生活を取り戻すために学んだことは。
接種1回で完了、J&Jの新型コロナワクチンをFDAが承認

ジョンソン・エンド・ジョンソンが開発した新型コロナワクチンが米国で承認された。すでに承認済みの2つのワクチンと異なり、接種が1回で済むうえ、保存しやすい利点を持つ。ただし、製造工程が複雑であるため、当分の間は供給量が限られる可能性が高い。
MITテクノロジーレビューのムック

人類共通の指針となった「SDGs(持続可能な開発目標)」。今、世界中の企業や機関の技術者・研究者たちが各地で抱える社会課題を解決し、持続可能な世界の実現へ向けて取り組んでいます。
マサチューセッツ工科大学発のテクノロジー・メディア「MITテクノロジーレビュー」日本版Vol.2では、気候変動や貧困といった地球規模の課題の解決策としての先端テクノロジーに焦点を当て、解決に挑む人々の活動を取り上げます。また、日本企業がSDGsを経営にどう取り入れ、取り組むべきか、日本が国際社会から期待される役割について、専門家の提言を紹介します。
企業の経営層や経営企画部門、シンクタンク、政府関係者など、SDGsの推進に関わる方の情報収集におすすめの1冊です。

この連載の記事
-
第350回
ビジネス
米核融合ベンチャーが10億ドル契約/CDC元所長「1カ月電撃解任」の舞台裏 -
第349回
ビジネス
AIは動画をどう作れるようになったのか?/ゲノム生成時代の幕開け -
第347回
ビジネス
日本発・伝説のロボット玩具/インド「トリウムの夢」は花開くか -
第345回
ビジネス
AirPods補聴器はどれぐらい使える?/「超知能」AIの正体はハトの脳だった -
第344回
ビジネス
AIがAIをもっと賢くする5つの動き/温暖化が数年早まる可能性 -
第343回
ビジネス
「逆さま揚水発電」で長期蓄電/バイブコーディングの衝撃 -
第342回
ビジネス
生成AI「必修」に舵を切った中国の大学/オランダで福祉AIの導入が失敗した理由 -
第341回
ビジネス
グーグル動画生成AIで謎の字幕問題/経済合理性を失う石炭火力発電 -
第340回
ビジネス
GPSに代わる次世代測位システム/落合陽一が万博に込めた思い -
第339回
ビジネス
著作権訴訟、AI企業の勝訴で今後の展開は?/核融合でも中国が優位に -
第338回
ビジネス
砂漠の国ナミビアが目指す「水素立国」/AIベンチマークはもう限界? - この連載の一覧へ