鮮やかなレッドカラーで運気も上昇!?
16万円台で240Hzゲーミングやレイトレも!RTX 3060 Ti&Ryzen 5 5600X搭載「PG-UM」をレビュー
BTOメーカーのSTORMから、AMDの最新世代CPU「Ryzen 5 5600X」に、NVIDIAの最新世代GPU「GeForce RTX 3060 Ti」搭載ビデオカードを採用した「PG-UM」が登場した。構成としてはミドルクラスになり、税込みで16万2800円という、ゲーミングモデルとしては比較的安めな価格の製品だ。
昨今のPCゲームにおいては、3DCG技術の進化によって、美麗なゲーム世界を堪能できるオープンワールドのゲームなどが人気を博している。特に最近注目されている「リアルタイムレイトレーシング」は、グラフィックの反射光の処理をより現実世界の物理法則に近い形で計算することで、従来のゲームよりも写実的な光の演出を可能にするなど、さらなるゲームグラフィックの進化をもたらすものだ。
また、ゲームを競技として扱う「eスポーツ」の世界では、PCスペックがゲームの有利・不利にすら影響を及ぼす場面もある。特にシューター系タイトルにおいては「フレームレート」が重要視されるようになった。1秒間を何フレームで描画するかというfpsの単位が高いほどヌルヌル描画され、より早い敵の発見につながるなど、勝ちにこだわる上でPCスペックを重視するようになったゲーマーも多いだろう。
しかし、最新ゲームの美しいグラフィックを堪能できたり、高いフレームレートを発揮できたりするPCは、その分お値段も上がり、20万円を超えるのはザラだ。なかなか気軽に手を出せる価格ではない。
そんな中、16万円台という価格ながら新世代のパーツを採用したPG-UMが、どれだけのパフォーマンスを発揮できるのかは気になるところ。果たして、昨今のトレンドともいえるレイトレーシングや、ハイリフレッシュレートゲーミングにも対応できるのか、実機をお借りして、その実力を検証してみた。
「PG-UM」の主なスペック | |
---|---|
CPU | AMD「Ryzen 5 5600X」 (6コア/12スレッド、3.7~4.6GHz) |
ビデオカード | INNO3D「GEFORCE RTX 3060 Ti TWIN X2 OC」 (GeForce RTX 3060 Ti、GDDR6 8GB) |
マザーボード | MSI「B550-A PRO」(AMD B550) |
メモリー | Crucial 16GB(8GB×2、DDR4-3200) |
ストレージ | Samsung「PM981 MZVLB512HAJQ-00000」(NVMe対応、M.2) |
CPUクーラー | AMD「Wraith Stealth」 |
電源ユニット | 750W 80PLUS Gold 認証 |
PCケース | JONSBO「U4」 |
OS | Windows 10 Home(64bit) |
カラバリが豊富なコンパクトケースを採用
「光らずに見た目にこだわる」派に
まずは外観から紹介していこう。本モデルのPCケースは、JONSBOの「U4」を採用している。このケースは一般的なブラックとシルバーのほか、レッドとブルーのカラーバリエーションを備えている点が特徴だ。
今回借りたモデルでは、ケースの色はレッド。目を引く鮮やかなカラーだが、ヘアライン仕上げのアルミ面とシンプルな形状で、派手過ぎず上品さがある。サイズは205(W)× 428(H)×340(D)mmとコンパクトかつケース自体も軽めなので、PC全体としての重量も比較的軽めだ。
フロントインターフェースは、正面から見て左側面の前部に、USB Type-A端子が2基用意されている。前面や天面にインターフェースを配置するPCケースが多い中、滑らかなアルミ面を見せるためのデザイン面を重視した設計だろう。
内部の様子を見てみよう。PG-UMの場合、標準構成ではLEDなどで光るパーツは採用していない。ゲーミングPCでは光るパーツを採用するものも有るが、本機は落ち着いたデザインのPCケースを採用しているため、むしろ光らない方が一体感が出ている。ゲーミングPCが欲しいけど、あまり派手に光るようなモデルは好きではないという人には嬉しいポイントだ。
内部の構造はシンプルなもので、裏配線などもない。ケーブルの取り回しなどは比較的わかりやすいので、PC自作に慣れていなくても、パーツ拡張などであまり悩まずにできそうだ。
ただ、一点気になる点として、後述のベンチマークの作業中など負荷をかけた際に、ケースの天面が熱を持っているのが確認できた。若干熱がこもりやすいのか、それがケースに伝わっているようだ。
とはいえ、長時間かなりの高負荷をかけ続けない限りは、パフォーマンスに影響を及ぼすほどCPUやGPUなどの温度が上がりすぎる様子は見られず、とりあえずはPCの上に物を置くタイプの人は少し気を付けた方がいい、といったくらいのものだろう。冷却面が気になるなら、CPUクーラーをBTOオプションでアップグレードする手もある。
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