トヨクモはテレビCMでおなじみ「安否確認サービス2」のほか、「フォームブリッジ」や「プリントクリエイター」「kviewer」などkintone関連サービスを提供している。そんなトヨクモをkintone三昧の読者により知ってもらうべく、kintone界隈の愉快な仲間たちが五反田の「原価バー」に集まった。ただ、仲良し過ぎて、なんだかコメントが辛口。広告企画なのに書きづらい。
いつもメッセでやりとりしている仲間とトヨクモ
大谷:お集まりいただきありがとうございます。今回はトヨクモのトッティーさん(トヨクモ 取締役 田里 友彦氏)から連絡いただいて、トヨクモをkintone界隈のみんなに知ってもらおうという座談会を企画しました。まずはトッティーさんとの関わりからお話いただけますか? ジョイゾーの四宮靖隆さん、お願いします。
四宮:トヨクモという名前になる前のサイボウズスタートアップス(CSTAP)の頃、社外の立場で旧バージョンである安否確認サービス1のプロダクトマネージャーをやっていて、その後別のサービスの営業として入ってきたのがトッティーです。
田里:サイボウズスタートアップスはサイボウズの子会社として2010年頃に立ち上げられて、B2C向けのサービスをいくつかやっていて、B2Bのサービスは安否確認サービスが初めて。僕が入っていたときには、その安否確認サービスが稼ぎ頭になっていた頃で、社外の人でありながら四宮さんにプロダクトマネージャーを頼んでいたので、いろいろ教わりました。
大谷:続いてサイボウズの鈴木亜希子さん(アッコさん)はいつくらいからですか?
鈴木:まったく記憶がないです。私が担当しているのはイベント関連がきっかけだとは思うのですが、記憶が始まったのは、トッティさんが粗相した事件くらいです。
田里:ちょっ! えっと、もともとサイボウズの子会社という関係ではあるのですが、イベント関連でずっとやりとりしていますよね。
大谷:今回の取材のために事前にやりとりしましたが、3人とも仲いいですよね。このパートでは、四宮さんやアッコさんが「トヨクモや田里さんをよく知っている人」ってことを紹介したいので、そんな感じのコメントがほしいのですけど。
田里:めちゃ、誘導していますね。
鈴木:メッセンジャーで毎日のように情報交換しています。
四宮:ほかにもM-SOLUTIONSの植草さんとか、コラボフローの松本さんとか。コロナの影響でやりとりする機会が減ってしまったので、オンラインのやりとりは増えていますね。
田里:たぶんkintone界隈で言うと、この3人でやりとりしない日はないですよね。
鈴木:ただ、有意義なやりとりは一切ないです。山梨のジェラート屋さんに行ったとか。
田里:や・め・て!
サイボウズの連携サービスを最初に出したトヨクモ
大谷:そんなトヨクモって、二人から見てどんな会社なんですか?
鈴木:腹黒い会社かな。
四宮:取締役が友達ってくらいですかね。
田里:コメントうれしいんですけど、いったん読者と広告出しているうちのこと考えましょうよ。
四宮:そういう意味だと、やはりサイボウズの連携サービスを最初に始めた会社ですね。うちがkintoneのSIを最初に始めた会社なので、両社でうまく連携してきたなあと。
田里:そうそう。そういうコメントお願いしますよ。
大谷:kintoneのSIって、ジョイゾーのシステム39ですね。
田里:あえてサービス言うって、大谷さん、今のリンクにしようとしてません?
大谷:いや、ジョイゾーさんにも恩を売っておこうかなと。鈴木さんも、もう少しポジティブ目で。
鈴木:うーん。サイボウズの弱いところつくのがうまいですよね。ニーズは多いけど、サイボウズが手を出せてないところをサービス化してくれます。
田里:「フォームブリッジ」というサービスの原型にあたる「フォームクリエイター」や、kintoneが個別にバックアップとれないという課題を解消する「kBackup」とか、いろいろ出しています。サイボウズに来ている要望をきちんと聞いて、製品化しています。
kintone界隈ですごく使われているフォームブリッジを出しているトヨクモ
大谷:フォームブリッジが代表的なサービスなんですね。
田里:いま一番引き合いがあるのは、Webから来たデータをkintoneに取り込める「フォームブリッジ」と、外部にデータを公開できる「kViewer」ですね。最近では特別給付金の受付をフォームブリッジ経由でkintoneに取り込んでいる自治体も増えています。7月に有償契約が1000社を超えました。勢いがあります。
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大谷:フォームブリッジって、kintone hiveの講演でもよく出てきますよね。
四宮:kintoneって基本アカウントがないとデータを登録できないのですが、フォームブリッジがあれば、企業の問い合わせページやセミナーの受付のデータを直接kintoneに取り込めます。大量のメールからデータをExcelにコピペするみたいな作業がなくなります。
鈴木:サイボウズ社内で一番使っている連携サービスです。セミナー申し込みが圧倒的ですが、製品のフィードバックを受け取るときにも使ってます。先日、フォームクリエイターが終売になったので、ようやくフォームブリッジに切り替えました。
大谷:蒸し返すようですが、フォームクリエイターとフォームブリッジってどこが違うんですか?
田里:フォームクリエイターって、2012年に出した最初のkintone連携サービスです。8年前なので、機能的にも貧弱でしたし、内部の構造も古かったので、新製品としてフォームブリッジを開発し、フォームクリエイターは終売にしました。この方が開発も効率化するし、なによりお客さまのためだと思って。
鈴木:フォームクリエイターはシンプルでよかったんですけどね。
四宮:確かに使いやすかった。
田里:いま、そこ指摘してもしようがないですよね。
大谷:プリントクリエイターもkintone hiveの事例でよく出てきますよね。
田里:プリントクリエイターはkintoneのデータを帳票化するサービスで、ユーザー数としては一番多いですね。まだまだ紙やPDFを使っているお客さまは多いので、見積もり、発注書、納品書として出力できます。
四宮:ソウルウェアの「RepotoneU」みたいなやつです。
田里:なんで類似製品の名前あえて出すんですかー。3月にはkintoneのデータをExcelのように集計して、BIのように使える「データコレクト」というサービスを出しました(関連記事:トヨクモ、kintone内のデータを収集・分析する「データコレクト」)。
四宮:グレープシティの「krewData」みたいなやつですね。
田里:だからあ、これうちの広告企画なんですよー。
製品間の連携でkintoneをさらに便利にするトヨクモ
大谷:ジョイゾーさんはkintone SIとしても、トヨクモ製品はよく使うんですか?
四宮:システム39の提案でも、フォームブリッジはよく載せています。kintone内でマイページを持ちたいというお客さまも多いので、最近はkViewerの出番も増えています。
鈴木:ただ、製品自体はすごくよいのですが、フォームブリッジ、プリントクリエイター、kViewerの製品間連携はなかなか理解するのが大変です。
大谷:組み合わせることで、なにができるんですか?
田里:これらは基本的にkintoneアカウントがなくても利用できるサービスで、フォームブリッジはデータを取り込む、kViewerはkintoneの外に見せるというものです。これらを組み合わせることで、自分が投稿した情報だけみたいとか、ルックアップのようにデータベースの中身をのぞきたいとか、必要なデータだけを抜き出して見積書やQRコードとして発行するといったことが可能になります。
四宮:たとえば、フォームブリッジはルックアップが使えないのですが、kViewerと組み合わせると可能になるとか。連携するといろいろできるんですけど、お客さまに気づかれにくいんです。
鈴木:正直、kintone初心者に製品自体を説明し、さらに製品間の連携を説明するのはかなりハードルが高いなと。私、システム39を一度受けているのですが、それでようやく製品間連携を理解しましたもん。
四宮:あと、システム39やっている側からすると、複数の製品でセット料金を出してほしいですよね。
鈴木:プランによって使えるサービスと使えないサービスもありますよね。
田里:文句になると、やたら饒舌になってませんか?
大谷:いやいや、文句ではないです。期待と要望です。製品のクオリティについてはどうですか?
四宮:いつもいい感じの不完全性は残していますね。
鈴木:最近ではフォームブリッジのメニューの並びがよくわからないんですよね。そういう「なんじゃこりゃ」がたまにあります。そのたびに文句を言うと、けっこう早く直ります。
田里:やっぱりディスってません?
鈴木:先日、フォームブリッジの勉強会をやったら、たいして告知しなかったのに、150人くらい集まったんです。わりと要望出まくり大会だったのですが、おおむね1~2週間でFIXされました。
田里:はい。直すと決めたら早いです。難しい場合は「仕様なのでごめんなさい」と。
鈴木:いや、そんな優しくない。「それは仕様なので」の塩対応。逆にトッティー以外のトヨクモのサポートはすごくいいです。そろそろ偉くなってるから、トッティーはフロントで対応しなくてもいいのではないかと。
田里:だって、夜中にメッセンジャー送ってくるじゃないですか。
四宮:kViewerもUIがちょっとねえ。
田里:あれは仕様ですねー。
四宮:直してほしいのはその態度です。
kintoneで業務が一通り回る世界を実現するトヨクモ
大谷:そういえば上場おめでとうございます。
田里:いきなりですね。スタートだと思っていますが、がんばります。
大谷:いろいろな製品が出ていますが、トヨクモとしてはkintoneでどういった世界を目指しているんですか?
田里:とにかくkintoneで業務のほとんどが回るという世界を目指しています。今まで個別カスタマイズしていたところをサービスとして提供し、データコレクトのようなサービスで、さらに自動化まで推進していきたいです。
実は、kintone連携サービスの新製品もリリースを予定していて、年内くらいにお見せできるかなぁとは思っているのですが、「kintoneでレコードを作成する」「プリントクリエイターで請求書を作成する」「kMailerでメールを送る」いった手動で行なっていた作業もすべて自動化できるようなサービスとなる予定です。
四宮:初めて聞きましたが、すごすぎて今から楽しみです。
鈴木:さすがトヨクモさん、今から期待しています。
大谷:最後にリップサービスありがとうございます。他に、お二人から、なにかありますか?
四宮・鈴木:いや、特に……。
大谷:じゃあ、これで。
田里:なんか、全般的にやっつけ感ありません? 文中に(笑)とかも全然ないので、記事全体が殺伐とした感じするんですけど、気のせいですかね。
大谷:そんなことないですよ。見出しに全部「トヨクモ」って入れてますし、会社やサービスの魅力は十分伝わっていますよ。依頼の時に「I●mediaに出稿したいのですが」と言われたなんて、全然気にしていませんよ。
田里:めちゃくちゃ、根に持っているじゃないですか!
<提供:トヨクモ>