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Eco-Drive Riiiverの使い方 第12回

散歩中に自宅からの距離をLINEで家族に送るiiideaを作る

シチズンIoTスマートウォッチ「Eco-Drive Riiiver」散歩中に距離をLINEする

2020年08月28日 09時00分更新

文● 井上 晃 編集●飯島恵里子/ASCII

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 昨今では、時計の文字盤はアナログが好きな人でも、選びやすいスマートウォッチが豊富に展開されている。ただし、アナログ針を活用するスマートウォッチの大部分は、活動量を測定してログを残すなど、データ収集を目的にしている製品も多く、機能性は限られる印象を受けることもある。

 しかしながら、シチズン時計のIoTスマートウォッチ「Eco-Drive Riiiver」は、本体のボタン操作などがトリガーとなり、あらかじめ設定しておいた一連のアクションを起こすことができる。アナログ針を活用するスマートウォッチとしては、ユニークな存在だ。光発電エコ・ドライブを搭載しているため、バッテリーの充電は太陽光はもちろん室内光でできるため、最初にしっかりとカスタマイズすれば、日々の管理が容易であることも魅力である。

 本稿では、そんなEco-Drive Riiiverの機能を活かすべく、iPhoneと連携して筆者なりの使い方を探ってみた。

Eco-Drive Riiiverで「iiidea」を使う流れをおさらい

 Eco-Drive Riiiverの初期設定方法や、「iiidea(アイイデア)」の使い方については過去の連載記事で既に解説されている。そのため、詳細な操作手順は割愛したい。しかし、全体像をわかりやすくしたいので、まずEco-Drive Riiiverでiiideaを使うまでの大まかな流れをおさらいしておこう。

「Eco-Drive Riiiver」(ウォッチ本体)と、「CITIZEN Eco-Drive Riiiver」アプリ、「Riiiver」アプリを利用する大まかな流れ

 Eco-Drive Riiiverでオリジナルの機能を作成して利用するためには、2つのアプリが必要だ。1つ目のアプリは「CITIZEN Eco-Drive Riiiver」だ。iPhoneとEco-Drive Riiiverをペアリングしたり、データの連携をする際に必要となる。2つ目のアプリは「Riiiver」だ。こちらは、Eco-Drive Riiiverのボタンを押した時に動作する「iiidea」という機能のセットを自作できる。

 「Riiiver」アプリで作成したオリジナルの機能のセット(=iiidea)は、「CITIZEN Eco-Drive Riiiver」アプリの中で配置して、詳細なパラメータを整えることで使用可能になる。その後、ウォッチを同期することで、ボタン操作で機能が実行されるようになる。

 本稿では、「Riiiver」アプリで作成するiiideaのレシピと、「CITIZEN Eco-Drive Riiiver」アプリで整えるパラメータについて、参考になるヒントとして筆者の例を紹介していく。

散歩の折り返し地点でLINEするiiideaを作る

 さて、Eco-Drive Riiiverを筆者だったらこんな風に使うというレシピを共有したい。今回は、“散歩の折り返し視点で、家までの距離をLINEで送る”というiiideaを作った。

 もともと筆者は都内を取材で歩き回る生活をしていたので、運動量がかなりあったのだが、昨今の外出自粛の傾向が続き、慢性的な運動不足に陥っている。せめて散歩くらいは、とフラッと歩きに出ることも多くなってきた。

 ただ歩くだけでは味気ないので、どうせスマートウォッチを何かしらログを残しておきたくなるものだ。しかし、Eco-Drive Riiiverでは歩数や活動量、大まかな移動経路は記録できるものの、歩いた距離などを数値で出しづらい。そこで、経路を送ることができれば、おもしろいのではないかという考えだ。

 また、散歩で近場を歩くだけとはいえ、人によっては夏の炎天下や暗い夜道などを歩くときもあるだろう。フラっと衝動的に出て行って帰りが遅くなれば、家族が心配することも想定される。スマホを開かずにLINEで現在地と家までの距離を共有できれば、これから帰るという意思表示と安否確認ができて一石二鳥である。

 iiideaではメールで送信するという設定も可能なのだが、今回はLINEを選んだ。これは、もし自分だけでなく、家族に伝えるような用途を想定するならば、メールよりもLINEの方が適していると思ったからだ。

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