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ROGファン待望の純正ハイエンドPCケース「ROG Strix Helios」レビュー

2019年06月28日 13時00分更新

文● 松野将太

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 ASUSは6月21日、同社のゲーミングブランド「ROG」純正のPCケース「ROG Strix Helios」を国内発表した。最近のROGブランドと言えば、従来から定評のあったマザーボードやビデオカードの販売に加え、オールインワン水冷CPUクーラー「ROG RYUJIN」や電源ユニット「ROG THOR」など、これまで手をつけていなかった分野でも精力的な製品展開を続けており、市場での存在感をさらに高めている。そんな中、いよいよ“ROG純正”のハイエンドPCケースを国内リリースするということで、期待に胸を膨らませているユーザーもいるだろう。

「ROG Strix Helios」。7月5日発売予定。予想実売価格は4万3000円前後。

 発売は2週間後の7月5日を予定しているが、リリースに先立って製品サンプルをお借りできたので、外観や機能、組み込み例などをじっくり見ていこう。

VGAホルダーや“魅せる”前提の強化ガラスパネル採用でトレンドを押さえる

 「ROG Strix Helios」は、およそ幅250×奥行565×高さ591mmの筐体を採用したミドルタワーケースだ。マザーボードのフォームファクターはE-ATX、ATX、Micro-ATX、Mini-ITXの4種類に対応する。金属筐体で公称約18kgの重量はなかなかインパクトがあるものの、そのぶん剛性は十分だろう。

ROGロゴとデザインパターンが目を引くフロント部。電源を入れると発光する。

内部レイアウトは非常に余裕があるため、パーツの組み込み作業は難しくない。

サイドパネルは両側とも強化ガラスだ。

サイドパネルはボタン1つで取り外し可能。頻繁な開け閉めも苦にならないのはコアユーザーにとって非常に嬉しいところ。

スペーサーガイドが刻印されているので、マザーの組み付け時にいちいち確認せずに済む。

 外観に関して言えば、LEDで発光するクリアーパネルを搭載したフロント部に加え、両側面に強化ガラス製サイドパネルを採用するなど、いまどきのトレンドである“魅せる”デザインを前面に押し出しているのが特徴だ。加えて、背面のボタン1つで取り外しできるサイドパネル、マザー取り付け部分にあるフォームファクターに応じたスペーサーのガイド、天面・前面・底面の3ヵ所にある簡単に引き出せるダストフィルターなど、ケースそのものの取り回しもよく配慮されている。全体的には“ROG純正”の名に恥じない完成度と言っていい。

合成繊維のハンドル。ここを掴んで持ち上げると本体の移動がしやすい。LANパーティーなどで活躍しそうだ。なお、取り外しも可能。

 また、他のPCケースではあまり見られないのが、天面に用意された持ち運び用のハンドルだ。ハンドルというと大げさだが、要するに合成繊維のバンドを本体のスリットに通すことで掴めるようにし、ちょっとしたPCケースの持ち運びをサポートしてくれるというもの。おそらくLANパーティーへの持ち込みといった用途が想定されているのだろう。そもそも近年のPCケースやパーツは重量が増加傾向にあるため、こうした心遣いは非常にありがたい。

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