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COMPUTEX TAIPEI 2019レポート 第51回

V8エンジン型PCケースで度肝を抜くAntec

2019年06月11日 00時39分更新

文● ドリル北村/ASCII編集部

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 Antecは、COMPUTEX TAIPEI 2019に合わせて、例年通りGrand Hyatt Taipeiにプライベートブースを構えていた。発売が待たれる注目のPCケースはすでに記事にしているが、会場にはもう1つ度肝を抜くPCケースが存在していた。それが自動車のV8エンジンを模した「GTR」だ。

自動車のV8エンジンを模したPCケース「GTR」

 誰もがこれを見て「製品化の予定はないコンセプトモデル」あるいは「有名Modderが制作したMod PC」だと思うだろう。筆者もそう思ったのだが、担当者いわく「量産を前提に開発しているモデル」だというから驚きだ。

 ただし、パーツの組み込みが非常に難しく、一般ユーザーには難易度が高すぎて完成させるのは無理とのこと。誰でも組めるように解決策を検討してるが難航しており、この形状を維持したままでの製品化はほぼ絶望的だそうだ。う~ん残念。ぜひ解決策を見つけて販売してもらいたいところだ。

写真中央のプラグコードのように見えるのが、電源ユニットから伸びている電源ケーブル

 エンジンの片側に電源ユニットとビデオカードを搭載、もう片方にマザーボードを搭載している。レイアウトとしてはDEEPCOOLの三ツ星型PCケース「TRISTELLAR」に酷似している。 ストレージのたぐいは見当たらなかったが、おそらくマザーボードのM.2スロットにSSDが接続されていると思われる。

背面を見ると、マザーボードとビデオカードの配置がよくわかる。V字部分の直上に円柱型のリザーバータンクが設置されているのが見える

 ビデオカードとマザーボードの裏側、つまりエンジンのV字部分には、ラジエーターが搭載されており、これ自体がエンジンとしてのデザインの一端を担っている。

V字の下側にはラジエーターが搭載されている。このラジエーターのおかげでよりエンジンっぽく見えるようになっている(実際の自動車はこんなところにラジエーターはないのだが)

正面から覗き込むと、左側にビデオカード、右側にマザーボードが斜めに搭載されているのが確認できる。たしかにこれは組み込みの難易度が高そうだ。特に配線で苦労しそうな予感

マザーボードはMicro ATXまで対応。ビデオカードの全長は330mmまで。サイドパネルは強化ガラスとあるが、強化ガラスの存在は確認できなかった

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