ペットボトル約2本分程度のコンパクトサイズながら、GeForce GTX 1060を搭載するゲーミングパソコン「GALLERIA mini 1060」。前回は主に外観や拡張性をチェックした。小さいことによるメリットはあるが、肝心のゲームに耐えるものなのか。今回はベンチマークと熱周りのチェックをしていこう。
ゲームについては問題ナシだが、継続的なCPU高負荷に注意
ではベンチマークを見ていこう。ベンチマークは「3DMark 2.4.3819」「VRMark 1.2.1678」「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」「V-ray Benchmark 1.0.6、OCCT 4.5.1」を実行した。グラフィックドライバーはGeForce Game Ready Driver 388.43だ。
GALLERIA Mini 1060の主なスペック | |
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CPU | Core i5-7500(3.4GHz)/Core i7-7700(3.6GHz) |
グラフィックス | GeForce GTX 1060(6GB GDDR5) |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 250GB SSD |
内蔵ドライブ | ー |
通信規格 | 有線LAN(100BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.2 |
インターフェース | USB 3.1端子×3、USB 3.1(Type-C)端子、HDMI端子、mini DisplayPort、DisplayPort、マイク入力端子、ヘッドフォン出力端子、有線LAN端子など |
サイズ/重量 | およそ幅81.9×奥行154.5×高さ213mm/約2.1kg |
OS | Windows 10 Home(64bit) |
結論からいうと、性能は問題ない。GeForce GTX 1060を搭載するデスクトップマシンと大差のないスコアであり、ゲームタイトルによっては最高設定でプレー可能。また、重量級タイトルについても設定次第では十分に遊べるだろう。PUBGを遊んでみたが、設定:高ではややフレームレートのブレが目立ったが、設定:低であればプレー感重視で遊べた。またVRについてもある程度は動作する結果となっているので、コンパクトながら頼れる存在といえるだろう。
熱についてもテストしてみた。小型筐体なので放熱性能に難がある場合、どうしても長時間のプレーに耐えないかもしれないという不安ある。ゲームについては、ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマークを5回連続実行してもスコアに変動はなかった。しかし、OCCTを実行してみると、CPU負荷のチェックは必要な結果となった。下記スクリーンショットの通り、CPU負荷テストは2分44秒で終了している。85度を越えた時点で終了という設定だったが、ごく短時間でCPU温度が上昇してしまった。
一方でGPUテストは30分をクリアしている。ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマークだけでなく、3DMarkのPhysics testで変にスコアが落ちることはなかったのだが、気になる温度までの上昇は速いと覚えておきたい。またこの傾向からすると、ゲームの録画や実況配信する場合にソフトウェアエンコーダーを使用するのは厳しいかもしれない。