11月に招待されたユーザーに発売したアマゾンのスマートスピーカー「Amazon Echoシリーズ」。ややクセがあるものの、家電との連携はほかの製品よりも幅広く対応しているので今後に期待がもてます。
さて、少し前まで各メーカーのスマートスピーカーの話題で持ちきりでしたが、最近また影が薄くなってきたと感じているのは気のせいでしょうか。正直、やれることは限られていて実用的なレベルに達するにはまだ時間が必要なうえ、しばらく“お試し”期間が続くと思ったほうがよさそうです。
Amazon Echoは、スマホアプリの「Amazon Alexa」を使って「スキル」と呼ばれる専用アプリをインストールすることで機能が拡張されます。例えば、インターネットラジオ「radiko」で放送を聴くには、radikoスキルを追加してからAmazon Echoに向かって「アレクサ、ラジコで東京FMをつけて」と伝えれば東京FMの番組放送が楽しめます。
また、Amazon Echo専用プラン「Echoプラン」(月額380円)に加入すると、4000万曲以上の楽曲が聴き放題になる「Amazon Music Unlimited」が利用可能になるので、自宅で手軽に音楽を楽しみたいなら加入してみてもいいかもしれません。なおEchoプランに加入するには、Amazon Echoに向かって「アレクサ、Amazon Music Unlimitedに登録して」と言うだけでOK。横文字はちょっと言い辛いですが、あえて直接Amazon Echoから手続きできる仕組みにしたのはおもしろい試みです。
前置きが長くなりましたが、今回はAmazon Echo初心者向けとして、おすすめのスキルを紹介したいと思います。まずはスキルを追加しないと始まらないので、気になったものがあればぜひインストールしてみてください。ちなみに呼びかける際のフレーズとなる「アレクサ」は、「Amazon」「Echo」「Computer」に変更可能です。
ニュース系はやはり「Yahoo!ニュース」がオススメ
・Yahoo!ニュース
新聞社や通信社などの情報提供元から配信される最新のニュースをチェックできます。ニュースの内容は6時、12時、18時に更新され、利用する際は「アレクサ、ヤフーニュースを開いてニュースを教えて」と話しかけるのですが、自宅のAmazon Echoではうまく認識しないで「アレクサ、ヤフーニュースを開いて」と起動してから使っています。ほかに専門情報や週刊誌情報もあります。
- 日テレNEWS24
- TBSラジオニュース
- NEWSポストセブン
- ロボスタ
ロボスタは、ロボット情報ウェブマガジン「ロボスタ」の最新ニュースです。ロボットだけでなく、IoTや音声アシスタントなどの最新テクノロジーに関する情報をチェックするのに役立ちます。
ニュース系のスキルを利用する際は「アレクサ、ニュースを教えて」で最新ニュースを読み上げてくれますが、複数のニュース系スキルを追加している場合、一覧の一番上から順番に読み上げていくため目的の情報を最短で取得するのは難しい面があります。優先度はAlexaアプリから変更できるとはいえ、生活の中で求める情報は常に変動しているのでなかなか悩ましいですね。
ライフスタイル系
・三菱東京UFJ銀行 Voice Banking for Alexa β版
口座残高と直近5件の入出金明細を確認できます。まさかAmazon Echoで自分の口座残高を簡単に知ることができるなんて思ってもみませんでしたが、初期設定を済ませばいつでも教えてくれるので給料日やボーナス時期に役立つかも。
- みずほ銀行
- 三井住友銀行
- 住信SBIネット銀行
意外にも大手銀行がスキルを公開しているのには驚きました。
・仮想通貨チャート
みんな大好き仮想通貨の日本価格を教えてくれます。ビットコイン、ネム、モナコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュなど、メジャーな仮想通貨の価格をこたえてくれますよ。
・クックパッド
利用にはプレミアム会員であることが条件ですが、料理レシピを検索できます。使い方は、まず「アレクサ、クックパッドを開いて」と言って起動し、使いたい材料をひとつ指定します。するとその材料を使ったおすすめレシピを紹介してくれます。それだけ(笑)。残念ながら作り方は教えてくれないようですが、仮に教えてくれたとしても音声だけで料理するのは難しいうえに、手順を自分のスピードにあわせて読み上げてくれないと無理ですよね。
・ウェザーニュース
気象情報会社「ウェザーニューズ」が提供する天気予報。各地、週間予報、週末の天気予報を確認できます。また、もうひとつのスキル「天気予報トピックスのウェザーニュース」を追加すれば、フラッシュニュースとして天気予報のほか、紅葉、桜、花粉などの季節に関連した情報や、大雨や大雪、台風といった大きな影響が予想される場合でも、ピークや注意点を知ることができます。
ちなみにアスキーでも「JAWS-UG on ASCII」という、AWS(Amazon Web Services)が提供するクラウドコンピューティングを利用する人々の集まり(コミュニティー)に関する勉強会レポートやAWSの最新ニュースを伝えるスキルを配信しているので、興味がある人はぜひインストールしてみてください。