このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 次へ

4K/8K放送開始で激動!? AV機器の2017年まとめ&2018年予想

2017年12月30日 12時00分更新

文● ハシモト/ASCII編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷
2017年は有機ELテレビの取材に飛び回った筆者

2017年は有機ELテレビの取材に飛び回った筆者

 2017年もいろいろな新製品が登場した。年末恒例のオーディオ&ビジュアルの1年を振り返り、来年の動向を予測する企画。まずは薄型テレビから振り返っていこう。

有機ELにはじまり、8Kテレビも登場
5万円4K液晶テレビがもてはやされた薄型テレビ

 薄型テレビといえば、今年は有機ELテレビの登場が一大トピックだった。

東芝の「X910」

東芝の「X910」

ソニー「A1」

ソニー「A1」

パナソニック「EZ1000」

パナソニック「EZ1000」

LG「W7P」

LG「W7P」

 有機ELテレビ自体は2015年にLGエレクトロニクスが初めて国内発売したが、2017年は日本のメーカーも続々と参入。東芝の「X910」シリーズ、ソニーの「A1」シリーズ、パナソニックの「EZ950」&「EZ1000」、そしてLGエレクトロニクスエレクトロニクスは「W7P」シリーズを頂点に、「C7P」「B7P」と豊富なラインナップを展開した。

 自発光パネルならではの広視野角と高コントラストを武器に、4Kテレビの高級モデルとして注目を集めた。

 かたや主流の液晶テレビも、高音質スピーカーを内蔵した音のいいテレビが登場するなど、ユニークなモデルも登場した。

 特に40V型以上の大画面テレビはほとんどが4Kテレビという状態になり、テレビの買い換え需要もあって4Kテレビの普及が進んできている。

グリーンハウスが4万9800円で発売した4Kテレビ「GH-TV50AB-BK」。発売後、即完売した

グリーンハウスが4万9800円で発売した4Kテレビ「GH-TV50AB-BK」。発売後、即完売した

 そして夏以降は50V型前後で5万円台という、超低価格4Kテレビが登場。ドン・キホーテを皮切りに、さまざまな量販店が独自ブランドの製品を展開しており、発売後、即品切れという状態が続いている。

 それらのほとんどは同じような仕様で、HDRには非対応ではあるが、4Kテレビの普及という点では一役買っている。

シャープ「LC-70X500」

シャープ「LC-70X500」

 もうひとつ、シャープから世界初の8Kテレビ「LC-70X500」も登場した。7680×4320画素の8K解像度パネルを採用し、HDRや広色域再現といった新しい映像規格にも対応する。

 価格もおよそ100万円ほどと、それまで登場していた業務用機に比べてぐっと身近になっている。今後登場する機種については、2018年末にスタートする4K/8K実用放送への対応が気になるところ。そのあたりについてはまとめて後述する。

BDレコはUHD Blu-ray対応機が登場
2018年は4K/8K放送対応機も登場予定

シャープ「BD-UT3100」

シャープ「BD-UT3100」

 Blu-ray Discレコーダーでは、パナソニックに続いてシャープからもUHD(4K)Blu-ray対応機が登場。UHD対応のBDプレーヤーも安価なモデルが登場し、普及に弾みを付けている。

 UHD BDは4K解像度やHDR、BT.2020の広色域といった次世代映像規格を盛り込んだ映像パッケージで、ディスクメディアならではの高い転送レートで画質的にはもっとも優れたメディア。

 今年は「シン・ゴジラ」や「君の名は。」といった大ヒットタイトルもUHD BD版を含んだ限定版が発売され、注目度も高まった。

 映画タイトルも洋画が中心であったが、2017年末には「銀魂」や「復活の日」といった国内映画の発売もスタート。ますますタイトルの充実が期待される。

パナソニック「おうちクラウドディーガ」

パナソニック「おうちクラウドディーガ」

 一方、BDレコーダーそのものとしては、機能的な大きなトピックは少ないのが残念。しかしながら、パナソニックは「おうちクラウドディーガ」(DMR-UBZ1030など)で、スマホとの連携を強化した。

 今までは録画した番組や放送の中継だけだったが、写真や動画、音楽のリモート再生に対応。スマホで撮った写真や動画もインターネット経由で手軽に保存できるなど、マルチメディアサーバーとしての機能を強化してきている。

 また、シャープは「BD-UT1200」などの新モデルで0.1~2倍速の音声付き早見、250倍速のなめらかな早送り再生といった特殊再生機能を強化。スロー再生も含めてトリックプレイが充実し、かつてのビデオデッキのような自在な再生が楽しめるのがユニークだ。

 2018年は4K/8K放送の録画への対応を実現したモデルが登場するものと期待される。年末には4K/8K放送録画用BDメディアの規格が決定し、準備が整いつつあるが、果たしてその登場はいつになるのかが気になるところだ。

前へ 1 2 3 4 次へ

カテゴリートップへ

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中