AI開発のフレームワーク「ReNom」のモジュール最新版リリース
「ReNomTDA」のメジャーアップデート版version2.0.0
グリッドは12月15日、AI開発のフレームワーク「ReNom」(リノーム)のモジュールとして提供している「ReNomTDA」のメジャーアップデート版となるversion2.0.0をリリースした。
アップデートにより、MDS、Isomapなどの次元削減アルゴリズムやTDA結果画像の保存機能を追加。検索機能の拡張、次元削減したデータの可視化機能の追加などが実施された。またGUIに関しては、データ読み込み方法が選択画面から選択できるようになったほか、TDAのクラスタリングに関するパラメータや画面分割による比較機能が追加された。
機能強化により、TDAのみならず従来の次元削減アルゴリズムの出力結果の比較が容易になり、多様な切り口でデータを分析できるようになった。
今後は、TDAの計算処理速度向上や大規模データへの対応をはかることで、実社会において発生しうるさまざまなデータの高度な分析に対応。データ分析者にとって使いやすい機能の開発を進めていくという。
ReNomは、深層学習や最適化アルゴリズム、TDAをはじめ、さまざまなアルゴリズムをライブラリーとして搭載。複雑な設定なしに、各ライブラリーを組み合わせることで専門家でなくても比較的容易に自社のビジネスに適したAIを開発できるとしている。
ReNom TDAとは、高次元データを位相空間にマッピングし、可視化・分析するためのモジュール。データの形状を把握することや、変数同士の関係性を直感的に把握することで、データを解析するエンジニアのモデリングを助ける。また、データの前処理や、データ構造の把握に限らず、高度なプロファイリングツールとして活用可能。